【柔道】角田夏実の支えは姉・真実さんの言葉 不安なときも「安心して試合に行ける」

特別講義を行った角田夏実

柔道女子48キロ級でパリ五輪代表の角田夏実(31=SBC湘南美容クリニック)が、試合直前の姉・真実さんとの大事なルーティンを明かした。

角田は10日、同じ所属で男子60キロ級代表の永山竜樹(28)と千葉・浦安市のSBC東京医療大で、約200人の学生に武道文化論の特別講義を行った。自作のパワーポイントを用いた講義を終えて「試合よりも緊張した。授業をするという不安がかなりあって、やっと今なくなった。スッキリした感じ」とホッとした表情を見せた。

講話後の質疑応答で、学生から「試合前のルーティンはありますか」と問われた。角田は「試合直前にお守りを触ったり、いつも試合開始ギリギリまで姉と連絡を取っている。性格的に姉の方が強気で、頼りにしている。自分が海外にいる時でも、不安になって『次の選手が強そう』とかいろいろ言ったら、『大丈夫、あんたの方が強い。やっちゃえ、私がついてるから』みたいな感じで言ってくれる。安心して試合に行ける」と力説。勝負前の姉との電話が、精神的な支えになっているようだ。

3月のグランドスラム(GS)アンタルヤ大会で優勝したものの、左ヒザを負傷。約1か月半後の夢舞台に向けて「練習量はいつも通りに戻ってきている。今日もこれから京都に行って合宿を始める。再来週もNTC(味の素ナショナルトレーニングセンター)で合宿がある。7月に入っても(相手の)研究をしつつ、練習量をしっかりこなしたい」と力を込めた。

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