犬が『たそがれている時』の心理2つ 愛犬がぼーっとしているとき、飼い主は何をしてあげたらいいの?

犬が「たそがれている時」の心理

犬が窓辺でぼうっと外を眺めてたそがれている時、飼い主としてはその横顔や背中に何か言いたいことでもあるのではと気になりますよね。不満があるのか、それとも具合が悪いのか、飼い主のことが嫌いになったのか、などといろいろ心配になってしまいます。

そこで今回は、犬が「たそがれている時」の心理について解説します。愛犬がぼーっとしていたら、その時の気持ちを察してあげられるようにしておきましょう。

1.疲れている

人間も一日お仕事を終えて帰ってくると、何もしなくなくてぼーっと椅子に座ってしまうことはありませんか? (疲れたなー)(もう何もしたくないなー)と思いながら窓やテレビを見ながらたそがれてしまった、という覚えがある方も多いのではないでしょうか。

それは犬も同様で、シャンプーやトリミングから帰ってきたときや動物病院から帰ってきたときなどは、緊張や疲労に加えて帰宅した安心感から、じっと座ったり寝そべったりしてぼーっとすることが多いようです。

また、長時間のお散歩や旅行なども、体力的にも精神的にも犬にとっては疲れるのでしょう。これらの後にもぼーっとしていることが多いようです。

このような場合、動かないからといって無理に遊びに誘ったり、声をかけて構いすぎたりすることなく、ゆっくりと休ませてあげるようにしましょう。

疲れすぎている場合はすぐに寝てしまうでしょうし、精神的に疲れている場合は自分が落ち着くまでぼーっとしていることがあるようです。見守ってあげてください。

2.満足している

おなかがいっぱいになった時、しっかり遊んだ時、思い切り散歩をしたときなど、犬は自分の欲求が満たされているときにはうろうろ動き回ったりせず、じっと座ってゆっくりと過ごします。その際に窓の外などをぼーっと見ていると、人間には「たそがれている」ように見えるんですね。

欲求が満たされない場合、もっともっとと走りまわったり人の周りをうろうろとまとわりついたりします。この状態を見慣れていると、ぼーっとしている時の様子に「嫌われたのか」「不満があるのか」と心配になってしまいます。

しかし、散歩やご飯のあとにじっとしているのであれば、逆に満たされているからだと考えてよさそうです。自分から動き出すまで、しばらくの間はゆっくりさせてあげましょう。

集中している時もたそがれているように見える?!

窓の外を見ながらじっとしているときは、何もぼうっとたそがれている時だけではありません。(たそがれているのかな?)と思ったときは犬の耳や目線に注目してみましょう。目線が一点を見たまま動かなかったり、耳が立ち上がっている時というのは、犬が何かに「注目」している時です。

このような場合、犬たちは外から聞こえる何かの音を一生懸命聞き取ろうとしていることがあります。小さな音、ガラス窓に遮られたかすかな音などに反応し、なんだろうと集中して聞こうとしているのです。また、音の出ている方向を探るために、目もしっかりと開き、周囲を警戒している状態です。

音の原因が分かるとあっさり興味を失うこともありますし、余計に興味を引かれて吠えることもあるかもしれません。

まとめ

犬がたそがれていると、ついついいろいろな心配をしてしまいますが、その原因は満足感であったり、疲労感であったりと、人間がたそがれるの場合の心理とよく似ています。多くの場合はそっと見守ってあげるだけで大丈夫です。

大人しくしすぎていて心配だからと声をかけすぎると、犬も落ち着く時間を欲して飼い主に近寄ってこなくなることもあります。

そのため、呼んでも傍に来なかった場合は、犬にもひとりで時間が必要なのだと思って、しばらく放っておいてあげることも必要ですね。

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