「今2番目でもええ」高知明徳義塾高校の馬淵監督が講演 今年度閉校の学校で

今年度で閉校となる県立・宇和高校三瓶分校。

その卒業生で高校野球の「あの名将」が10日、母校で講演し最後の後輩たちに激励の言葉を送りました。

10日、三瓶分校を訪れたのは…高知・明徳義塾高校の野球部監督で、去年、U18日本代表を世界一に導いた馬淵史郎さんです。

実は、馬淵さんは三瓶高校を50年前に卒業したOB。

10日は今年度で閉校となる母校の記念行事の一環として、講演会が開かれました。

(明徳義塾野球部・馬淵史郎監督)
「ちょうどこの体育館が、私たちが入学するとき初めて使った体育館なんです」

在校生14人のほか、卒業生や、三瓶中学の生徒ら220人あまりが訪れる中、馬淵さんは、これまでの野球人生を振り返り現役時代や監督時代の苦労話や秘話を披露しながら、後輩たちに諦めないことの大切さを伝えていました。

(明徳義塾野球部・馬淵史郎監督)
「棚からぼた餅は、落ちてきたときに一番近くにいるものが拾えるんですよ」

「そのぼた餅がいつ落ちるか、これがきついんですよね。辛抱できないんです」

「今2番目でもええ、1番目がこけたら2番目が1番になれるんで」

「僕はねそういう気持ちで頑張ってもらいたいです。みんなに」

「諦めないでやっていればいいことがある、っていうのがそういうことなんです」

後輩たちは真剣な表情で聞き入っていました。

(三瓶分校の野球部員)
「楽をしていたらチャンスは来ないよっていうのが、これから人生において大切だと思うので、生かしていきたいと思います」

(三瓶分校の生徒)
「三瓶に素晴らしい先輩たちがいることを初めて知って、この三瓶をいろんなところに(自分たちが)広げていけたらなと思いました」

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