「富士山見えず」で解体、国立 完成直前マンション

解体されることになった「グランドメゾン国立富士見通り」=10日午後、東京都国立市

 積水ハウスが、東京都国立市で7月に引き渡し予定だった分譲マンションを完成直前で解体することが10日、同社への取材で分かった。富士山の眺望に影響が出ると近隣住民から指摘を受け、計画の変更や住民説明を重ねたが、5月に再調査した結果「景観への影響の検討が不十分」と判断したという。

 解体するのはJR国立駅から徒歩約10分の「グランドメゾン国立富士見通り」。地上10階建ての総18戸で、7千万~8千万円を中心に販売していた。2023年1月に着工し完成間近だったが、今月4日に積水ハウスが国立市へ事業中止を届け出た。

解体予定の「グランドメゾン国立富士見通り」に掲示された張り紙=10日午後、東京都国立市

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