追いクッキーする人が続出するアメリカンクッキーって?本場出身の店主が作る「Monsta Sweets Tokyo (高円寺)」のスイーツは、見た目も味も最高すぎた

美味しいアメリカンクッキーは数多くあるけれど、アメリカの出身の店主が作る“本場の味”も一度は体験したいもの。都内で手軽に本格派のアメリカンクッキーを楽しめるお店が2024年4月、高円寺にオープンしました。

今回取材した「Monsta Sweets Tokyo」は、ポップアップストアで長蛇の列ができるほどたくさんのファンに愛されているブランドが開いた常設店。

グラフィックデザイナーとして活躍していた店主が作る、“誰かにあげたくなる”大注目のアメリカンスイーツを紹介します!

15種類以上のスイーツが並ぶ店内

高円寺駅から歩くこと約5分、ピンク色の看板がキュートな「Monsta Sweets Tokyo」。店頭のショーケースには、ポップな見た目のクッキーやブラウニーなど、15種類ほどのスイーツが並びます。

売り場の横には、イートインできるカウンタースペースが。奥の扉の先には、店主のナバサさんが「お風呂場だった空間をリフォームしました」と話すテラス席が広がります。

“かわいい”と思わず声がもれるショーケース

すべてのレシピを、ナバサさんがほとんどゼロから考えているというスイーツたち。目移りするほど魅力的な見た目には、ナバサさんのこれまでの経歴が反映されています。

「ブラウニーやクッキーのビジュアルは、単体で見て印象に残ることに加えて、 “すべてのスイーツが全然違う”見た目になるよう設計しました。ショーケースが目に入ったときの『ワオ』っていう驚きがほしいんです(笑)

『これかわいい。あ、こっちも美味しそう!』みたいに、いろんなスイーツに興味を持って、ワクワクしてほしいです。僕にはデザイナーとしての経験があるから、インパクトとか、見た目が被らないことにこだわっています」

見た目への思いに加えて、“ビジュアルとテイストどちらも大切”と話すナバサさん。『Chai Cranberry(チャイ クランベリー)』が生まれるまでにも、多くの試行錯誤がありました。

多くの試行錯誤を経て生まれた「Chai Cranberry」

「僕はチャイが好きで、『チャイと何をペアリングしたらいいかな?』といろいろ試してこのクッキーを作りました。甘酸っぱい味わいを楽しんでもらうために、茶葉やスパイスに加えて、オレンジの果皮とクランベリーをふんだんに使っています。

バターも、どの温度がいいかをひたすら研究しました。溶かしバターを使うと、茶葉を蒸らすことができて、より風味が豊かになるんです。香りだけではなくて味わいにもチャイの良さを反映したくて、今の製法にしましたね」

一週間に何度も訪れるお客さんが多数な理由

お店の前身となるブランド「Monsta Sweets」は、知り合いの韓国コスメ店を借りて開いた最初のポップアップストアで行列ができており、本人たちも驚いたとのこと。オープン前からSNSを中心に注目を集めていたそうですが、このお店のスイーツが多くのファンの心を射止める理由は、一体どこにあるのでしょうか?

店主のナバサさん

「僕はもともと料理が好きで、デザイナーをしていましたが“人生をチェンジしたい”と考えクッキーを作りを始めました。世界ではアメリカのようなBIGクッキーの人気が高まっていたのに日本では、まだ売っているお店が少なく、チャレンジしたいと思ったんです。

当時はグラフィックデザイナーとして複数の会社とやり取りしていたけれど、働いている間以外の時間を使って、家やレンタルキッチンで試作を繰り返しました。アメリカで定番のシリアルや日本ではレアな物も使うようにして、本場の人には“懐かしい”、日本の人には“新しい”と喜んでもらえるように今も工夫しています。

写真を撮って終わりじゃなく、その後にさらにもう1段階『美味しい!』感動がある、最後まで楽しんでもらえるスイーツを届けたいと思いました。

イートインで食べたお客さんの中には、店を出るときに『すいません、もう1枚買っていいですか?』と、テイクアウト用に追加で購入してくれる人もいます。本日も、今週2回目のお客さんが『友だちにもプレゼントするために買いに来ました』と言い来店していただき、とても嬉しかったですね」

東京発の、アメリカンテイスト

今後、お店で提供したい商品を尋ねると、真っ先に「お土産ボックス」と答えたナバサさん。その言葉の背景には、自分も高円寺で長年暮らしているというナバサさんの遊び心と地域愛がありました。

アメリカでもスタンダードなブラウニー「Fudgy Brownie」

「東京に遊びに来た学生さんや、地方へ帰省した人が誰かにプレゼントできるような品を作りたいです。『東京からのスイーツ!』って渡せるようなものがいいですね(笑)

あとは、高円寺でも阿波おどりのイベントがあるので、『お祭りのときにお立ち寄りください』みたいに声かけを始めています。まだお店がオープンして1年も経っていないけれど、これからどんどん、街の人と交流していきたいです」

カウンターで話すナバサさんの後ろの壁には、ナバサさんのイラストをもとに、有名テーマパークのお仕事もされているロサンゼルス在住のアーティストの友人が制作したポスターも。人や地域とのつながり、アメリカと日本の魅力を引き出すことに全力なお店だからこそ、ここまで多くの人に愛されているのかもしれません。

About Shop
Monsta Sweets Tokyo
東京都杉並区高円寺北2-37-8-103
営業時間:12:00-18:00
定休日:月・火
公式Instagram:@monsta_sweets

三月

ウフ。編集スタッフ

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カスタードとお固めのパンが特に好きな148cm。ライター出身、ワクワクしながらメディアを作ってます。毎日おいしいものに出会えて幸せです。

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