無許可看板問題、立憲・梶岡博樹氏がXで釈明 守谷市と食い違う言い分、取材には沈黙守る

立憲民主党の岡田克也幹事長による演説会を告知する立て看板が、無許可で設置されていた問題で、次期衆院選で立憲の公認を得て茨城3区(守谷市、取手市など)から出馬予定の梶岡博樹氏が、2024年6月7日にXで釈明した。

計113枚の立て看板を強制撤去した守谷市は、立憲の関係者に撤去を依頼したものの看板が設置されたままだったため、撤去作業を実施したとしている。しかし梶岡氏は、「該当箇所の撤去を進めておりました」と主張。「立憲民主党が要請に応じなかったかのように報道されている事は極めて残念」だとしており、言い分が対立している。では、この食い違いはどこから来るのか。J-CASTニュースでは梶岡氏の事務所に繰り返し取材を申し込んでいるが、返答が得られない状態が続いている。

「設置を行なったボランティアスタッフの認識が誤っており」

看板で告知された演説会は、6月6日に守谷駅前で行われたものだ。守谷市の公式Xは5日、撤去作業中の画像とともに、「道路上の街路樹や電柱などに無許可で立て看板を設置することは違法ですので、 絶対におやめください!!」と呼びかけた。この画像の立て看板に「立憲民主党」の文字が写り込んでおり、X上で波紋を広げていた。

梶岡氏は、「告知看板の一部が電柱等に設置されていた事」について、「設置を行なったボランティアスタッフの認識が誤っており、支部長として深くお詫び申し上げます」と釈明、謝罪した。

一方で、市の要請に応じて撤去作業は進めていたと主張し、「市による一方的な強制撤去により、立憲民主党が要請に応じなかったかのように報道されている事は極めて残念であり違和感を覚えずにはいられません」と批判した。

最後に「反省すべき点は改め、引き続き政権交代の必要性を訴えてまいります」と締めた。投稿には、6日の演説会について報じたニュースのリンクと、岡田幹事長の訴えの内容を記載した部分のスクリーンショットも添えた。

梶岡氏事務所に取材を申し込むも回答はなし

6月7日にJ-CASTニュースの取材に応じた守谷市の都市整備部長によると、最初の撤去依頼は5月末だったという。6月3日になっても撤去されなかったため再度連絡すると、「3日に作業するつもりだったが延期して4日に作業する」と言われたという。しかし4日になっても看板が残ったままだったため、5日に強制撤去を開始した、という経緯だ。

一方の梶岡氏は自主回収を進めていたと主張しているが、4日までにどの程度回収していたのか。J-CASTニュースは10日、強制撤去までの市とのやり取りや経緯などについて、梶岡氏の事務所に取材を申し込んだが、期限までに回答は得られていない。

J-CASTニュースは6日にも立て看板の無許可設置の経緯について同事務所に取材を申し込んでいるが、この件についても10日現在まで回答はない。

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