福永宇宙選手14戦目は1ラウンドKO勝利! プロボクシング公式戦“チーム黒潮”が躍動!

プロボクシングの公式戦が9日、高知県高知市で行われました。けがから復帰し14戦目に挑んだ福永宇宙選手は、1ラウンドKO勝利、また、ほかの黒潮ジム勢3人もテクニカルノックアウトで勝利をおさめ、チーム黒潮が躍動しました。

(Q.気持ちとしてはいかがですか?)
(四万十町出身 福永宇宙 選手)
「今はリラックスしてます」

試合開始1時間前、高知市のセリーズ体育館に姿を見せた福永宇宙選手は、リラックスした表情でリングの状態を確かめていました。

(日本スーパーバンタム級15位 福永宇宙 選手)
「相手ありきなんで、試合の展開とか分からないですけど、とりあえず自分の持ってるものを全部出して精一杯戦う姿を見せたいです」

4月に結婚した福永選手。妻の舞(まい)さんが見守る中、試合に向け着々と準備を進めます。

40回目を迎えたプロボクシングの公式戦「黒潮ダイナミックファイト」。今回は女子2組を含む合わせて9試合が行われました。

試合の模様はYouTubeで生配信され、テレビ高知の新人、遠藤弥宙(えんどう・やすひろ)アナウンサーが実況を務めました。

試合ではチーム黒潮が躍動します。

まずは高知市出身の19歳、プロ初勝利を狙う柳生義宗選手。

第3ラウンドでした。

(実況)
「柳生、ラッシュだ!柳生、ラッシュだ!」

(実況)
「柳生、プロ初勝利!地元高知で初勝利をあげました!」

(プロ初勝利 柳生義宗 選手)
「内容的には良くなかったんですけど、結果的に勝つことができたんで良かったです」

そしてこれまで2戦KO勝ちをおさめてきた高知市出身の市原涼(いちはら・りょう)選手。

最終第4ラウンド、左右にボディーを次々と打ち込み、相手を翻弄します。

(実況)
「くの字に曲がっている、沖吉が、前かがみになって、打ち合いになる」

(実況)
「市原、ボディを連打!見事、地元高知でデビューから無傷の3連勝!」

(3戦3勝3KO 市原涼 選手)
「嬉しかったですね、ほんとに。勝った後ちょっと泣きそうでしたもん。(全日本)新人王まで1試合はさむと思うんで、それも勝って最高の状態で、新人王戦に向けて頑張ります」

現役消防士プロボクサーの藤原蓮選手は、1年4か月前の前回大会で敗れた悔しさを胸に序盤から積極的に仕掛けます。

そして第2ラウンド。

(実況)
「ボディだ、宮本が下がる、藤原攻める!ダウーン!復帰戦、見事な勝利!」

(現役消防士プロボクサー 藤原蓮 選手)
「去年負けてすごく悔しい思いをして、今年、去年以上のプレッシャーがかかったんですけど、勝ててほんとに良かったです。自分はまだ4回戦で3勝というところなんで、次の試合に向けて日々練習を積んでいくだけという感じですけど、頑張っていきたいと思います」

ラストマッチは福永選手の14戦目。

妻・舞さんや家族が見守る中、しっかりとした足取りでリングへと向かいます。

福永選手にとって10か月ぶりの公式戦のゴング。立ち上がりは相手の動きを見ながら力のあるパンチで徐々にダメージを与えていきます。

そして、開始からわずか2分。

(実況)
「ラッシュだ!ダウンだー!ボディが決まってダウン!第一ラウンド、早速ダウンを奪いました」

(実況)
「これは苦しい!KO!福永、地元でKO!圧倒的勝利!」

(福永選手の妻 舞さん)
「とりあえず、けががなかったので良かったなと思ってほっとしてます。ほんとに何も分からないので宇宙選手に聞きながら教えてもらいながら、手伝わせてもらってるって感じなんですけど」

「メンタル面でも浮き沈みがあまりないように、ただただ見守るくらいしかできなくて。とりあえずできることは体調面とか気にかけることしかできないので、睡眠よく取れるようにとか、ごはんをなるべくおいしく作れるように勉強していきたいと思ってます」

(14戦14勝7KO 福永宇宙 選手)
「普段通り、いつも通りというのは自分に言い聞かせてリング上がったんですけど、ちょっと振り返ってみたら硬くなっちゃったんで、もうちょっとジャブを突いて。相手からどんなパンチが飛んでくるか分からないのが1ラウンドなんで。ちょっと硬くなってしまいましたね」

「(後輩の成長は)めちゃくちゃ大きいですね。みんなが強くなってくれてるんで、僕も負けじと、いつまでも背中で見せられるように頑張っていくつもりなんで、めちゃくちゃいい刺激になってます。一番はランキング(15位)。けがの間に落ちてしまったので、ランキング上げるというのが第一ですね」

黒潮ジムのプロ選手は2023年12月にジムが移転して以降、8戦負けなしと好調を続けています。福永選手はもちろん、チーム黒潮の躍動がどこまで続くのか、今後も目が離せません。

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