シリア率いるクーペル監督 勝利必須の日本戦は「コンパクトに」「サプライズ起きる可能性もある」

FIFAワールドカップ26アジア2次予選兼AFCアジアカップサウジアラビア2027予選・グループB第6節で、日本代表と対戦するシリア代表を率いるエクトル・クーペル監督が前日会見に登壇した。

2023年11月に中立地であるサウジアラビアで行われた日本戦は0-5と大敗しているシリア。クーペル監督は「日本のポテンシャルは十分わかっている。難しい試合になると思う」と話す一方で、「希望は捨てていない。サッカーは保証された結果は存在しない。全力で戦い、勝利を狙いたい」と話した。

シリアは6日の朝鮮民主主義人民共和国戦(ラオス開催)を、試合終了間際の失点で0-1と敗れ、順位を逆転されたため、最終予選進出のためには日本戦での勝利が求められることに。「できれば、もっと違う状況でこの試合に臨みたかった。予選の行方を決定づける重要な試合だった朝鮮民主主義人民共和国戦は残念な結果になった、いずれにせよ、日本戦は勝利を目指し、予選を戦い続けるために、全力で戦いたい」とコメントしている。

シリアはアルゼンチンからの帰化選手が複数代表入り。前回の日本戦に出場していない選手も選出されているが、「彼らの存在によってチームが良くなるとは断言できないが、競争力を高める助けにはなる。前回の日本戦では多くのミスをしたが、試合から時間も経ち、変化もあり、少しずつ良くなってきている。新しく加わった選手が、このチームに貢献してほしい」と期待を寄せている。

その勝利が求められる試合はアウェーでの日本戦という難しい状況になる。ゲームプランについて問われると、「誰も聞いていない状況なら話せますが(笑)」と冗談を口にしつつ、「できるだけコンパクトに戦いたい。一つもミスがない試合はないが、これまでのミスを修正し、できるだけパーフェクトな試合を目指したい。日本相手にはすべてをうまくやる必要がある。できるだけ、日本と対等な試合ができればと思っている。ただ、サッカーは何が起こるかわからないスポーツ。すべてを手に入れたと思ったとしても、何かのサプライズが起きる可能性もある。明日は勝利にこだわりたい」と、結果を引き寄せるために全力を尽くすとしている。

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