女子学生2人が「花摘み娘」 二宮の公園でハナショウブの花がら摘み

早乙女姿でハナショウブの花がらを摘む産能大の学生=10日、二宮せせらぎ公園

 約1万株のハナショウブで知られる二宮せせらぎ公園(神奈川県二宮町一色)で10日、咲き終わった花を摘む「花がら摘み」が行われた。

 伊勢原市にキャンパスがある産業能率大情報マネジメント学部の女子学生2人が「花摘み娘」となり、すげがさに紺がすりの早乙女姿でショウブ田に入り、ぬかるみに悪戦苦闘しながら見頃を過ぎた花を摘んでいった。

 花摘み娘を務めた桜井美夢(みゆ)さん(21)は「この衣装を着てやってみたかった。花が咲いている時期に初めて来たが、いい景色」、新井田萌衣(めい)さん(22)は「きれいな花を間近で見ながら摘めるのは楽しかったし、貴重な経験」と、それぞれ満足した様子だった。

 町によると、花がら摘みは1番花の後に2番花が咲きやすくなるように行うものだが、今年は開花が7~10日早く、すでに2番花も咲き終わっていた。園内では約150株のアジサイが見頃を迎えており、6月中旬ごろまで楽しめるという。

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