息子との出会い[ハハになった日 #4]

0歳の息子のお母さんをしています、わぐりです。「ハハのつぶやき」という子育てイラストをTwitterInstagramで描いています。
2年の不妊治療を経て子どもを授かり(連載「モヤサバ妊活」)、たくさんの発見があった妊娠期(連載「妊婦のハッケン」)を過ごした私も、いよいよ出産!産む前は、出産そのものに気をとられがちですが、その直後の新生児育児こそ、壮絶な日々。この連載「ハハになった日」では、自分の出産・産後体験をベースに、出産前の自分に伝えたいことを紹介していきます。

息子との出会い[ハハになった日 #4]

産声を聞いて、はじめに思ったのは、「生きてた!!!よかった!!!」ということ。妊娠中の命を育む重責から解放された安堵感と、本当にお腹の中に赤ちゃんがいたんだという驚きと、ついにやり遂げたのだという達成感と・・・いろんないろんな感情が混じり合って。感動という二文字では表せない感情が、涙になって溢れました。

そして息子と対面。体温が温かくて、息をしています。指で手のひらを触ると握られて、「生きてる!触れてる!私と同じ空間にいるんだ!」と、感動。何もかもが小さくて、小さい手には、小さい爪がきちんと生えていて、「自分とは違う『個』だ・・・!」と、ひしひしと感じました。つい少し前までは自分と一体化していたのに、すごく不思議。

息子の足首には、私の名前の書かれたバンドが巻かれていました。親子の証です。

次の瞬間、急に怖くなりました。「今この瞬間、この人と、一生の絆・・・親子の絆ができたんだ・・・」と、ふと認識したのです。
だって普通なら、気が合うから友達になったりするじゃないですか。どんな人かもわからないのに(?)、突然こんなにも強い絆ができてしまうなんて。「私はこの人を、愛せるだろうか・・・。」と不安に襲われました。

でも後から考えると、親子の絆は、突然できるわけじゃありませんでした。出産後、一緒に泣いたり苦しんだり、笑ったり楽しんだり・・・毎日一緒に過ごすうちに、少しずつ時間をかけて、ちゃんと、絆はできていったのだと思います。

出産前の私に伝えたいです。「絆は確実に、できていく。焦らなくていいよ。」と・・・。

無痛分娩(前編):ダイラパンの試練[ハハになった日 #1]

[わぐり]
2018年4月に息子を出産した34歳。
「ハハのつぶやき」Twitter(@ninputweet)Instagram(@ninputweet)で、妊娠中から現在の育児中までのイラストを、ほぼ毎日更新しています。

※この記事は、過去にたまひよONLINEで公開されたものです。

© 株式会社ベネッセコーポレーション