【夜空が好きな貴方へ】流星が通ったあとにみられる「流星痕」岡山市中区で観測

6月7日、岡山市中区で流星が通ったあとにみられる「流星痕(りゅうせいこん)」が撮影されました。

山陽学園大学の米田瑞生さんが、7日午後10時50分ごろ撮影したもので、動画では画面の右に明るい火球が現れ、そのあとに尾をひくような「流星痕」が確認できます。

ー「流星痕」とは、どのようなものなのでしょうか。

(山陽学園大学 米田瑞生さん)
「流星の残骸が残っていたり、流星の通過により刺激を受けた大気が発光を続けている場合などがあります。長いものだと、流星の通過後10分以上見えているものもあります。上空の風の影響を受けて、形が崩れていきます。上空の風の研究に使うこともあります」

ーかなり明るく見えますね。

(山陽学園大学 米田さん)
「流星の中でも、特に明るいものを火球と言います。-4等級より明るい流星という定義もあります。太陽、月の次に明るい金星が-4等級ですから、そうとう目立つ明るさです。今回の流星も-4等級以上の明るさがあったようですから『火球』といえます。

普段ははっきり見えている北極星が隠れる程度の雲が立ち込める中、鮮明に観測されていますから、快晴の夜空であれば、もっと明るく見えていたはずです。通常の流星は高度約100kmあたりで消失しますが、火球の場合、地上にさらに接近して消失します」

ー地表に達すると隕石となるのですね。

(山陽学園大学 米田さん)
「地上に落下する隕石はすべて火球であるといって良いはずです。燃え尽きずに地表まで到達するだけの大きさがありますから、発光体としても大きく、明るく目立つ火球になります」

© RSK山陽放送株式会社