【フィリピン】フィリンベスト、ホテルブランド立ち上げ[観光]

フィリピンの財閥フィリンベスト・デベロップメント(FDC)は10日、新たなホテルブランド「グラフィック・ホテル・コレクション」を立ち上げると発表した。2025年1~3月に1軒目を開業する見通し。観光業の持ち直しを背景に、飲食店を含むホスピタリティー事業を積極的に拡大する。

傘下のフィリンベスト・ホスピタリティー(FHC)を通じ、北部ベンゲット州バギオ市に1軒目を建設している。敷地は米軍基地跡地を再開発した「キャンプ・ジョン・ヘイ(CJH)」内にあり、面積は5,700平方メートル。客室数は200室以上で、飲食店や温浴施設、会議スペースを設ける。

既存ブランドでも、中部セブ州マクタン島の高級ホテル「クリムゾン・マクタン」の改修を進めており、既に新たな日本食レストランを開業させた。マニラ首都圏近郊のリサール州にある中価格帯の「ティンバーランド・ハイランズ・リゾート」では、アクティビティーの一部としてマウンテンバイク・コースを開設した。

フィリンベスト・ホスピタリティーの23年12月期の売上高は、前期比48%増の29億ペソ(約77億円)だった。稼働率と平均宿泊料が上昇したほか、飲食部門の収益が伸びた。

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