【台湾】イノベックス、日本勢も協業先など求め出展[経済]

ユニキャストは、イノベックスでアバターを介する遠隔接客のウェブサービスなどを紹介した=5日、台北(NNA撮影)

台北市南港区の南港展覧館で7日まで開かれているスタートアップ関連のイベント「イノベックス」に、日本からはIT企業や産業支援機関などが出展し、台湾内外の企業に協業などを呼びかけている。

ロボットに組み込むアプリケーションの開発などを手がけるユニキャスト(茨城県日立市)は、アバターをデジタルデバイス上に映し、遠隔で接客サービスを行うことができるウェブサービス「KSIN(けしん)」を来場者にアピールしている。

ユニキャストのブースを訪れていた米国でIT関連企業を経営するインド人起業家は、ユニキャストが提供するサービスは、銀行やレストランなどの業界で労働力を生み出すことができると指摘。「米国やインドのIT関連企業に紹介するつもりだ」と話した。

沖縄県の経済振興に取り組む産業支援機関、沖縄ITイノベーション戦略センター(那覇市)は沖縄県に拠点を持つ企業の協業先や同県に進出する企業を探すために参加した。

同センターの担当者は、台湾企業には台湾と沖縄県は距離が近いこと、県民の平均年齢が低いことなどがPRできるといい、開幕日の4日にはおよそ400人がブースを訪れたと説明した。

イノベックスは、台湾最大のIT見本市「台北国際電脳展(コンピューテックス台北)」と同時開催。「人工知能(AI)」や「半導体の応用」などをテーマに、台湾内外の約30カ国・地域からおよそ400社が出展。製品やサービスを紹介している。

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