マンUで今季出場0も…38歳トム・ヒートン、“サポートGK”としてイングランド代表帯同が決定

イングランドサッカー協会(FA)は10日、EURO2024を戦うイングランド代表チームに、マンチェスター・ユナイテッド所属のGKトム・ヒートンが帯同することを発表した。

現在38歳のヒートンは、マンチェスター・ユナイテッドのアカデミー出身の選手で、数々のクラブを渡り歩きながら、ベテランとなった2021年夏にマンチェスター・ユナイテッドへ復帰。以降はバックアッパーとしてチームを支え、2021-22シーズンはチャンピオンズリーグ(CL)1試合、翌シーズンはカラバオ・カップ(EFLカップ)2試合でゴールマウスを守った。だが、2023-24シーズンはカメルーン代表GKアンドレ・オナナ、トルコ代表GKアルタイ・バユンドゥルに次ぐ3番手として日々を過ごしており、公式戦のピッチには立てていなかった。

過去にはイングランド代表として国際Aマッチ通算3試合に出場したことがあり、EURO2016やUEFAネーションズリーグ2018-19ファイナルズなどの招集メンバーにも名を連ねていたが、2019年11月を最後に、“スリーライオンズ”からは遠ざかっている。だが、今回はそんなヒートンがEURO2024開催地のドイツへ共に向かうことが決定した。

FAが発表した情報によると、ヒートンはトレーニングGKとしての参加となるそうで、主にGKジョーダン・ピックフォード、アーロン・ラムズデール、ディーン・ヘンダーソンという、大会に登録された3名のGKをサポートする役割のようだ。GKチームに加わり、経験豊富なベテランGKとして、選手目線でのアドバイスを送ることなどが期待されている。

今回の決定について、ガレス・サウスゲート監督は次のような言葉で説明。同時に、この役割を受け入れたヒートンと、派遣を許可したマンチェスター・ユナイテッドへの感謝も明かした。

「トムがドイツで我々のチームに加わることに同意してくれて本当に嬉しい。経験上、このような短期決戦の大会では、マーティン・マーゲットソン率いるGKチームに多くの要求がかかる。トムはトレーニングのピッチで、ジョーダン、アーロン、ディーンをサポートする貴重な役割を果たしてくれるはずだ」

「ピッチの外では、彼は我々が常に作ろうとしているポジティブな雰囲気をさらに高めてくれるだろう。我々全員が、彼がそのような人間であることをよく知っている」

「また、このような打診を受け入れてくれたマンチェスター・ユナイテッドに感謝の意を表明する」

EURO2024でグループCに組み込まれたイングランド代表は、16日にセルビア代表と、20日にデンマーク代表と、25日にはセルビア代表と対戦。前回大会、決勝まで駒を進めながら、PK戦の末にイタリア代表に敗れた雪辱を果たすべく、初優勝を狙って今大会を戦う。

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