『スター・ウォーズ 無法者たち』先行体験レポ!「スター・ウォーズ」初のオープンワールドゲームは堅実で遊びやすいアクション性が魅力

『スター・ウォーズ 無法者たち』先行体験レポ!「スター・ウォーズ」初のオープンワールドゲームは堅実で遊びやすいアクション性が魅力

2024年8月30日に、PC/PS5/Xbox Series X|S向けに『スター・ウォーズ 無法者たちStar Wars Outlaws)』がリリースされます。 Game*Spark編集部はアメリカのロサンゼルスで開催されたUbisoft Forwardの現地会場でデモ版をプレイする機会をいただきましたので、当記事では発売まで3ヶ月を切った本作の特徴とプレイレポートを紹介します。

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『スター・ウォーズ 無法者たち』のストーリーと舞台設定

「スター・ウォーズ」は1977年にジョージ・ルーカス氏が制作したアメリカの映画で、現在まで映画だけでなくドラマなど様々な媒体で展開している世界中で人気のSF作品。筆者も「スター・ウォーズ」の世界観とキャラクターに魅了されたマニアの一人です。

『スター・ウォーズ 無法者たち』は、「スター・ウォーズ」シリーズ初のオープンワールドアクションゲームとして、ユービーアイソフト傘下のMassive Entertainmentが開発した3人称アクションアドベンチャーゲームです。”ケイ・ヴェス”というゲームオリジナル女性キャラクターを主人公とし、原作にも登場しているキャラクターや勢力などが出演して場を盛り上げます。

本作は「エピソード5/帝国の逆襲」と「エピソード6/ジェダイの帰還」の間を舞台としています。 この時期は帝国軍が反乱軍との戦いに注意を向けていることをチャンスと見た犯罪シンジケートが、アンダーグラウンドで活発に活動している激動の時代です。

ケイは相棒のエイリアン”ニックス”と共に、生き延びるために駆け出しの犯罪者として密輸や盗みなど様々な不法行為に手を染めながら、いつか犯罪生活から抜け出し自由を手に入れることを夢に、銀河で最大級の強盗計画に挑むというストーリーが展開されます。

アクション性を体験

本作の特徴は、オープンワールドゲームとして銀河の様々な惑星や街を旅し、複数の犯罪シンジケートからの依頼をこなしていくゲーム性なのですが、今回プレイできたデモ版ではそれらの要素よりも3つのミッションによるアクション性の体験にフォーカスされていました。

まず最初に体験したミッションは基本的な動きや専用ブラスターによる射撃戦、相棒”ニックス”の操作方法などを学べるチュートリアル的な内容です。移動はサクサクでとても軽快。 特定の壁を登ることもできるのですが、スイスイ登っていくのでここもストレスはありません。

エリア内には通貨や素材のほかに、世界観を補強する書物などの収集要素も確認できました。 資料を開くと、最初はスター・ウォーズの言語で表示してから我々の言語に切り替わるのはファンには嬉しい仕様。相棒ニックスによるニックスセンスを使うと、近くにあるアイテムが明滅して分かりやすくなります。

道中では扉の暗号を解読するミニゲームがありました。これは単語当てゲームのWordleがベースになっているので、発売までの間にプレイしておくとコツが掴めるかもしれません。

ケイと相棒ニックスのコンビネーション

ケイ自身の戦闘は専用ブラスターによる射撃とグレネードによる爆発と近接攻撃が基本。敵が落とした武器を使うこともできますが、どれも使い捨てとなります。

ブラスターは敵を殺害できる殺傷モードの”プラズマと、機械系やシールドに強い”イオン”、非殺傷モードの”スタン”に切り替えできます。 基本的にはプラズマで戦いますが、敵次第ではスタンモードで攻撃したほうが倒しやすい場合もあります。敵に攻撃を当て続けると複数の敵を一斉に攻撃できるゲージもたまっていきます。

ケイはジェダイでもなければ特殊訓練を受けているわけではないので、フォースといった特別なスキルは使えません。敵の攻撃を受け止めることもできないので、障害物を使って身を隠しながら戦います。

一方で敵にはストーム・トルーパーのような代表的な雑魚敵もいれば、攻撃すると煙幕に隠れて別の地点にワープするゲームオリジナルの敵などがいる様子。まだまだ序盤のミッションなのでそこまで敵のバリエーションはありませんでしたが、終盤になれば時代的にボバ・フェットが出てきてもおかしくありません。

次にプレイしたミッションでは、帝国軍の施設と思われる場所に侵入したところからスタート。ミッションを進めていくと帝国兵が巡回しています。

ここでニックスを使って帝国兵にちょっかいを出したり、障害物や警告装置を起動させて気を惹かせたり、所持品を盗んでこさせることもできます。 相手次第では、ニックスを忍び寄らせて相手が持っている爆発物を起爆させて倒すなんて荒業も可能。ケイが戦闘中でも指示を出して妨害させたり攻撃させたりといった連携技もできます。

ニックスにはHPがあり敵から攻撃を受けるとケイの元に帰ってきますが、死亡することはないようなので安心して命令を出せます。

アシスト機能で戦いやすい宇宙戦

ある程度進むと無限に湧いてくるストーム・トルーパーを倒しつつ、脱出用の宇宙船に乗り込んだ後に追跡してきたタイ・ファイターとのドッグファイトが楽しめました。

本作では宇宙探索も重要で、宇宙を旅している間に帝国軍や敵対組織と宇宙船同士で戦えます。宇宙船の操作方法は加速と減速・左右への緊急回避、それに宇宙船に取り付けた3つの武器を使った攻撃ができました。

ドッグファイトは、そのまま何も考えずに戦うとただのタイ・ファイターもすばしっこくて苦戦しますが、アシスト機能を使うことで自動で追尾したりエイムしやすくなったりと、このジャンルの戦闘が苦手な人でも戦いやすいような設計でした。

タイ・ファイターを倒したあとは、本作オリジナルの惑星”トーシャーラ”へ。惑星に突入する際には専用アニメーションが挿入されてスター・ウォーズらしさを感じさせてくれます。何度も見ていると煩わしいという方はスキップもできます。

トシャーラでは新しいクエストを受けたり、ケイの装備や見た目を変えたりといった様々なカスタマイズ要素を堪能できそうでしたが、残念ながらここでタイムアップとなりました。

派手に行く?静かに行く?

最後のミッションは惑星キジーミが舞台。「エピソード9/スカイウォーカーの夜明け」でも登場した極寒の過酷な惑星です。この惑星はスパイス密輸などの犯罪活動も活発で、アシェガ・クランやクリムゾン・ドーンなど様々な組織が暗躍しています。 そしてケイはクリムゾン・ドーンに侵入して、アシェガ・クランが奪われた遺物を取り戻しことでアシェガ・クランから信頼を得るという内容です。

ここでは徘徊している敵が多いですが、派手に暴れていくかステルス重視で潜入していくかというプレイスタイルの幅を感じさせてくれる内容です。

遺物を無事に奪ったあとはキジーミの街を散策できますが、ここで筆者は調子に乗ってしまい、巡回していたストーム・トルーパーにニックスでちょっかいを出しました。すると帝国軍の警戒度を示す指名手配ゲージがみるみると伸びていき、アッサリと捕まってしまいました。

今回はデモだったので直前からやり直せましたが、製品版だとミッションが失敗してしまったり、圧倒的な強さを持つトルーパーが執拗に追いかけてくるなど、帝国に反乱の意思を示すとどうなるかが端的に感じられます。

斬新さより堅実なアクション

本作のウリとなるオープンワールド要素は体験できなかったので、まだまだこの作品の全貌を感じ取れませんでした。ですが、サードパーソンシューターアクションとしての目新しい要素はあまりないものの、手堅く仕上げてきたという印象を受けました。

何よりも本作は「スター・ウォーズ」の世界の正史に刻まれる作品なので、一体どのようなストーリーが展開されていくかが一番の楽しみです。はたしてケイは悪名が轟く銀河一の悪党になるのか、自由を掴み取るのか、一体どのような道を歩むのでしょうか?そして「スター・ウォーズ」キャラクターたちは一体誰が出てくるのか、ファンならプレイ必須の作品です。

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