おわらの音色磨く 富山・八尾で温習会始まる

稽古に励む各町の地方衆=越中八尾観光会館

 9月1~3日に富山市八尾町中心部で開かれる「おわら風の盆」に向け、各町の地方(じかた)衆や踊り手が合同で練習する定例温習会が10日、同市八尾町上新町の越中八尾観光会館で始まった。15日まで6日間にわたって行い、初日は若手からベテランまでの地方衆約80人が腕を磨いた。

 同市八尾町中心部でおわらを継承する11町の担い手の技術向上や交流を目的に、県民謡越中八尾おわら保存会(金厚有豊会長)が毎年開いている。

 10日は三味線、胡弓(こきゅう)、唄、囃子(はやし)、太鼓を担う地方衆が参加した。金厚会長が「風の盆に向け、良い音が出せるよう練習に励んでほしい」とあいさつ。参加者は各パートに分かれ、同保存会演技指導部のメンバーからアドバイスを受けながら、繊細な音色の出し方やリズム感、発声法などの練習に取り組んだ。後半は各パート数人ずつでグループをつくり、音を合わせた。

 地方衆の稽古は12日まで。13、14日は踊り手、15日は総合練習を行う。29日には中学生女子を対象とした踊りの練習会を開く。

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