福島ユナイテッド快勝6位 サッカーJ3、ホームで八戸に2-0

【福島―八戸】後半35分、追加点を決めて喜ぶ福島のFW塩浜(右から3人目)=あいづ陸上競技場

 サッカーJ3第16節-。福島ユナイテッドFCは9日、ホームでヴァンラーレ八戸と対戦し、2―0で勝利した。通算成績は7勝2分7敗で、順位は6位に浮上した。

 【評】福島は好機を確実に得点につなげ、勝利した。前半29分、FW沢上がクロスに頭で合わせて先制。後半35分にはCKの流れからFW塩浜が頭で押し込み、追加点を奪った。相手にカウンターなどでゴールに迫られる場面も少なくなかったが、DF陣が最後まで踏ん張った。

 塩浜、ここぞで追加点

 狙い澄ましたヘディングで勝利をたぐり寄せた。後半、貴重な追加点を決めた福島のFW塩浜遼は、これでルーキーイヤーの昨季を上回る今季6得点目。「理想の試合展開ではなかったが、勝ち点3を取れたことが大きい。昇格につながる勝利だ」と声を弾ませた。

 1点リードで折り返した後半は、相手の激しいプレスを受け厳しい時間帯が続いた。形勢を変えたのは、塩浜が「流れに関係なく得点を奪う機会になる」と磨いたセットプレー。後半35分にCKをFW城定幹大が丁寧にゴール前に上げたボールを「後は触るだけだった」と塩浜。頭でゴールに押し込むと、右手人さし指を立てながら歓喜に湧くサポーターに駆け寄った。

 前節に連勝が途切れ、仕切り直しの一戦での勝利に寺田周平監督は「本当に良い形で得点できた」とうなずく。好機を生かした塩浜についても「高いボールを受けられるようになっている。練習の成果だ」とたたえる。

 今季の目標は二桁ゴールという塩浜。「早いペースで得点できてるが、もっと詰めなきゃいけない部分がある」。2年目のストライカーがさらなる高みを見据えている。(桜井駿太)

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