25年卒学生の5月時点での内々定率は74.4%、4割近くが就活で生成AIを利用【マイナビ調査】

マイナビは、2025年卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に実施した、「マイナビ 2025年卒 大学生活動実態調査(5月)」の結果を、6月7日に発表した。同調査は、5月25日~31日の期間に行われ、4224名(文系男子:789名、文系女子:1731名、理系男子:879名、理系女子:825名)から有効回答を得ている。

調査結果によれば、2025年卒学生の5月末時点での内々定率は前年比4.2ポイント増の74.4%で、前年を上回った。前月からの増加率をみると、2023年の4月から5月は18.2ポイント増加していたが、2024年の4月から5月は10.1ポイント増と緩やかな上昇率となっている。

未内々定者を含む就職活動継続予定者は51.6%となった。内々定を保有するも活動継続予定の学生は、2023年と同様の2割程度だった。

ChatGPTなど生成AIの利用経験を尋ねたところ、利用したことがある学生は62.9%、就職活動で利用したことがあるという回答は37.2%となっている。

生成AIの就職活動での利用用途を尋ねた質問(複数回答)では、「エントリーシートの推敲(誤字脱字のチェック、添削など)」(56.6%)、「エントリーシートの作成」(41.7%)、「自己分析(自己分析の深堀りなど)」(28.8%)が上位を占めた。

就職活動において生成AIを利用する理由としては(複数回答)、「自身のアウトプットの改善・改良」(57.3%)、「作業時間の短縮になるため」(53.9%)が上位となった。はじめから生成AIを頼っているのではなく、自身で作成した文章を改良するためといった、あくまでも補助的に利用していることが明らかになっている。

自身のまわりで流行っているプロンプトや、有用だと感じたプロンプトを自由回答で答えてもらったところ、「言葉の言いかえを10個挙げて」「ESを100点満点で採点して」といった、文章の添削に関するものが多かった。中には、生成AIを人事担当者に設定して「質問をして私の返答を評価して」「ESに対して深堀り質問をして」といったプロンプトを入力して、面接に備えているという回答もみられる。

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