教育機関向けサービス「ポケトーク for スクール」、日本語指導を必要とする児童生徒への対応に神戸市教育委員会が導入

ポケトークは、同社の提供する教育機関向けの新サービス「ポケトーク for スクール」が、神戸市教育委員会に導入されたことを6月5日に発表した。

「ポケトーク for スクール」は、専用端末を必要としないブラウザ型のAI同時通訳「ポケトーク ライブ通訳」と、国際イベントなどで多数に同時通訳を届ける「ポケトーク カンファレンス」を応用したサービス。

神戸市には2024年5月現在、日本語指導を必要とする児童生徒が約650名在籍しており、年度途中に来日し就学する児童生徒は年間で100名以上となる。これまで、母国語支援者を配置することなどで対応してきたものの、昨今の外国人児童生徒の増加にともなって、母国語支援者の不足およびコストの増加という課題を抱えていた。

そこで神戸市教育委員会は、「ポケトーク for スクール」を3月に試験的に導入。その利用を通じて、さまざまな教科学習の支援ツールとして役立つことを確認し、5月に本格的な利用が開始されている。

実際に同サービスを利用した児童生徒からは、「授業の内容が以前よりも理解できるようになった」との声が寄せられている。教員も「自動で翻訳されるので、授業が進めやすくなった」と語っており、双方にとってより充実した教育環境の整備に寄与していることがうかがえる。

「ポケトーク ライブ通訳」は、相手の話す10言語(英語、日本語、韓国語、中国語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語)を、74言語の音声とテキストでリアルタイムに翻訳可能なサービス。Webブラウザ上で利用でき、インターネットへの接続が可能なスマートフォンやパソコン、タブレット端末からの利用に対応している。

「ポケトーク カンファレンス」は、聞き手側がソフトウェアをインストールすることなく、多言語での会議をAI技術によって簡単に翻訳できるソフト。聞き手側は、自身のスマートフォンから2次元バーコードを読み取るだけで、登壇者の言語(10言語)を74言語の音声とテキストで同時通訳することが可能になっている。

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