脳腫瘍で最も症例の多い「髄膜腫」のうち再発を繰り返す悪性の腫瘍について、人為的に腫瘍の石灰化(老化)を引き起こすことで病気の進行を食い止める効果を得られるとの研究結果を宮崎大(鮫島浩学長)の研究グループが世界で初めて明らかにした。悪性の髄膜腫は外科手術の難易度が高い上、放射線以外の補助療法がなく治療の選択肢が限られる。研究結果は「細胞老化」のメカニズムを取り入れており、新たな治療薬開発への足掛かりとなる可能性がある。
髄膜腫「老化」させ進行防止 宮崎大チーム、世界初の手法
- Published
- 2024/06/11 05:59 (JST)
- Updated
- 2024/06/11 10:29 (JST)