モデルナのインフル・コロナ混合ワクチン、試験で個別接種より有効

Patrick Wingrove

[10日 ロイター] - 米バイオ医薬品会社モデルナは10日、同社が開発する新型コロナウイルスと季節性インフルエンザの両方を予防する混合ワクチンについて、後期臨床試験で、別のワクチンを個別に接種した時と比べて、50歳以上の成人の間で両方のウイルスに対するより強い免疫反応を示したと発表した。

モデルナによると、メッセンジャーRNA(mRNA)技術を用いた「mRNA─1038」と呼ばれるこの混合ワクチンは試験で、現在販売されている従来のインフルエンザワクチンや同社のmRNAベースのコロナワクチンよりも強力な抗体を生成した。

また英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)と仏同業サノフィがそれぞれ開発した広く利用されているインフルエンザワクチンと比較した場合、高齢者においてインフルエンザA型とB型の両方に対してより高い免疫反応を引き起こしたという。

モデルナのステファン・ホーグ社長は、この混合ワクチンを2025年秋の流行シーズンに向けて発売したいと表明した。

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