巨人・ヘルナンデス「彼が野球の道を拓いてくれました」ジャッキー・ロビンソンが着けた背番号42に特別な思い

「打席に立った時、守備位置についた時の感覚も良くなってるなと思ってます。野球は遅かれ早かれ順応していくことが必要なスポーツだと思うので順調に状態は上がっています」

巨人の新外国人・ヘルナンデスは打線に欠かせない存在になっている。

昨季マイナーリーグでリーグ最多安打を記録したヘルナンデスは、5月10日に加入。5月21日に東京ドームで初練習を行い、同日の練習を見守った巨人のウィーラー巡回打撃コーチは「彼が良い影響をチームに与えることを期待している。今のところ、彼はよくやっているよ。彼は聞く耳を持っているし、働く意欲もある。懸命に働き、チャンスを待っているね。今日の練習での姿を見て、彼らは走るのが速いし、若く見えるね。とても良い性格だし、日本の野球にとてもフィットすると思うよ」と評価。

ヘルナンデスは5月28日に一軍登録されると、初出場となった同日のソフトバンク戦で初打席初安打、30日のソフトバンク戦で来日初本塁打、31日の西武戦で来日初のマルチ安打達成、6月2日の西武戦で来日初の猛打賞をマークすると同日から3試合連続猛打賞。ここまで12試合に出場して、打率.347、2本塁打、9打点と、 ウィーラーコーチの言葉通りの活躍を見せている。

◆ 背番号42

背番号は「入団時にチームから提案されました。当然、はいと。ありがたく思いました」と、アメリカではジャッキー・ロビンソンの特別な番号とされる“42”を着ける。

「42番というのは黒人を代表する選手であるジャッキー・ロビンソンがつけていましたし、彼が野球の道を拓いてくれました。その番号を背負って日本でプレーできるっていうのは、本当に特別な思いです」。

偉大な先輩が着けた背番号42で、ヘルナンデスはジャパニーズドリームを掴んで見せる。

(取材=ニッポン放送アナウンサー・大泉健斗)

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