20年でホタル舞う地に 荻窪公園(群馬・前橋市)

淡い光を放ち乱舞するホタル=前橋市の環境システム荻窪公園

 群馬県前橋市荻窪町の環境システム荻窪公園で園内の川にホタルが姿を見せ始め、暗闇の中で幻想的な光跡を描いている。ホタルの保護を続けている同市のNPO法人エコ・ボランティアによると15日ごろまでホタルを見られる見込みという。

 8日に同法人が「ホタル博士になろう!」と銘打ち、公園内で観賞会を実施。子どもたちと保護者約50人が飛び交うホタルの淡い光を楽しんだ。子どもたちはホタルの種類や生態を学んだ後、ホタルの保護地を見学。黄緑の光を見つけると、保護者に向かって静かな声で「きれい」「すごい」と話していた。

 同法人は2002年に設立。20年前には公園内にホタルはいなかったが、今では400匹以上が飛び回るという。池田典子理事長は「次世代を担う子どもたちに『この場所でホタルを見た』という思い出の場所になってほしい」と話した。

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