現時点でのサイ・ヤング賞は? スクーバルとウィーラーが選出

日本時間6月11日、『MLB.com』が33人の有識者が投票したサイ・ヤング賞の模擬投票の結果を発表した。10日までの成績を対象としたこの企画では、ア・リーグからはタリック・スクーバル(タイガース)が、ナ・リーグからはザック・ウィーラー(フィリーズ)が選出された。

ア・リーグは圧倒的なパフォーマンスを続けるタイガースの剛腕サウスポー、スクーバルが24の1位票を集めて選ばれた。防御率、奪三振、最多勝の3部門でそれぞれトップ3に入り、最もバランスの取れた活躍を見せている。総合指標fWAR2.7もア・リーグ2位、bWARでは3.5をマークして全投手中トップとなっている。データサイト『ファングラフス』が出しているfWARは、三振・四球・本塁打から算出されるFIPベース。『ベースボール・レファレンス』が出しているbWARは、実際の失点ベースで算出されるという大まかな違いがある。

ナ・リーグでは悲願の初タイトルを狙うフィリーズのウィーラーが選ばれた。ウィーラーは防御率2.23でナ・リーグ4位、奪三振と勝利数でナ・リーグ5位という成績を残している。10勝でメジャー最多勝を記録し、さらにメジャー1位の防御率1.81を残している同僚のレンジャー・スアレスを上回ったのはいささかサプライズかもしれない。ウィーラーに入った1位票は15、スアレスには14と、識者たちも頭を悩ませていたようだ。

ア・リーグは2位に新人王最有力のルイス・ヒル(ヤンキース)、3位に自身2度目の受賞を狙うコービン・バーンズ(オリオールズ)、4位に防御率・イニング・fWARでリーグトップのタナー・ハウク(レッドソックス)、5位にセス・ルーゴ(ロイヤルズ)がランクインした。

一方のナ・リーグは、2位に前述のスアレス、3位に奪三振トップのタイラー・グラスナウ(ドジャース)、4位にFIPトップのクリス・セール(ブレーブス)、5位に防御率3位の今永昇太(カブス)が入った。その他にも山本由伸も票を獲得した。

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