「サムライブルー」サポーター続々 20年ぶり広島市でサッカー日本代表戦 お好み焼き店や平和公園にユニホーム姿

お好み村でお好み焼きをほおばるサポーター(広島市中区)

 サッカー日本代表の2026年ワールドカップ(W杯)アジア2次予選のシリア戦がある広島市内に11日、青いユニホーム姿のサポーターが次々と到着した。広島では2004年のスロバキア戦以来、20年ぶりのサムライブルーの登場。市内各所に応援グッズを身に付けた人たちが詰めかけ、熱気が高まった。

 JR広島駅(南区)には新幹線などでサポーターたちが到着し、路面電車やバスで市中心部へ繰り出した。富山市の会社員松隈久禎さん(48)は「数十年ぶりの広島。せっかくなので試合前に宮島へ行ってみます」とキャリーケースを引いていた。

 スタジアムの南にある平和記念公園(中区)でも、青いユニホーム姿が目を引いた。北九州市の中学3年上田乃々華さん(15)はきょうだい3人で原爆慰霊碑に手を合わせた。「スタジアムから近かった。原爆ドームも見て、被害を目に焼き付けたい」と話した。

 お好み焼き店が集まる施設「お好み村」(同)は、試合前の腹ごしらえに訪れたサポーターたちでにぎわった。家族5人で来た鹿児島県・奄美大島の民宿経営籾(もみ)昭海さん(58)は「広島焼きは初めて。おいしくて完食した。ユニホームを着ているとタクシーでも話しかけられ、スポーツの広島ならではのフレンドリーさがあると思った」と話していた。

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