高校教師と友人、高校の生徒たち いびつな人間関係が見えてくる 「先生の白い嘘」相関図

2024年7月5日より劇場公開される、鳥飼茜の同名漫画を原作とした映画「先生の白い嘘」から、人間関係の相関図が公開された。高校教師の美鈴を中心にした、高校の生徒たちと学生時代からの友人関係というシンプルな相関図だが、各登場人物たちのキャラクター紹介からは、いびつな人間関係が見えてくる。

美鈴(奈緒)は、6年前に親友である美奈子(三吉彩花)の彼氏・早藤(風間俊介)に無理やり肉体関係を迫られる。その後も親友の美奈子には何も言わずに、早藤との関係を続けてしまう。美奈子も美鈴のことを親友と言っているが、地味で控えめな美鈴をどこか下に見ている一方、長年付き合っている彼氏の早藤にプロポーズされたことに浮かれている。早藤は、不動産会社の営業マンで自分の勤める会社の取締役の娘である美奈子と婚約。婚約者の美奈子に見せる顔とは別に暴力的な支配に悦びを感じるサディスティックな一面を持つ。6年前から美鈴を凌辱し続けている。

本音を隠し生きているのは、大人たちだけではない。美鈴の担任の生徒である新妻(猪狩蒼弥)、三郷(田辺桃子)、和田島(井上想良)らも同じであることがわかる。新妻は、バイト先の人妻と自分の意思に反して体の関係を持ってしまったことに悩んでいた時、美鈴も同じように性に対する感情を抱えていることに気づく。そして、教師と生徒という関係ながら、美鈴に惹かれていく。新妻の中学からの同級生である三郷は、整った容姿から男子生徒からの人気も高い。そんな三郷は、女好きなクラスのムードメーカーである和田島に、わざと体を触らせてあるお願いごとをする。

「先生の白い嘘」は、ひとりの女性が抱える”自らの性に対する矛盾した感情”や、男女間に存在する”性の格差”に向き合う姿を描くことで、人の根底にある醜さと美しさを描き出したヒューマンドラマ。男女の性差に翻弄され葛藤する主人公の原美鈴を、奈緒が演じる。

【作品情報】
先生の白い嘘
2024年7月5日(金)全国ロードショー
配給:松竹ODS事業室 / イノベーション推進部
©2024「先生の白い嘘」製作委員会 ©鳥飼茜/講談社

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