新ホール巡り議論 県議会特別委員会でも質問・意見相次ぐ【徳島】

徳島県議会では、6月10日に続き、6月13日に開会する6月定例会を前に、事前の特別委員会が開かれ、新ホール整備を巡る議論が交わされました。

県が藍場浜公園西側を建設候補地として提案している新ホール計画では、大ホールの座席数を1504席とし、オペラやオーケストラを上演出来る機能を持たせている他、11トントラック2台分の搬入口を確保し、2つの搬出入ルートを計画しています。

本体工事費は142億円と試算。

公園地下の駐車場解体などに約12億円が見込まれています。

設計の開始から約4年半程度で完成する見通しです。

6月11日に開かれた県議会まちづくり・魅力向上対策特別委員会でも、6月10日の経済委員会に引き続き、県が示した新ホール整備案に対して質問や意見が相次ぎました。

(真政会岡佑樹議員)

「(以前から)後藤田知事の発言は、(旧文化センター跡地の計画の)半額で出来ると言っていた。97億円で出来ると言っていたはずだ。これどういうことなのか?」

(県文化プロジェクト室・伊澤 弘雄室長)

「当初、徳島市が計画していた(旧文化センター跡地で)ホールの金額が100億円を下回っていた。この辺りを踏まえての(建設費が)半分というところがあったのかなと思うが、(今回は)藍場浜公園を候補地として調査した結果となるため単純な比較は難しい」

(新しい県政を創る会・庄野 昌彦議員)

「鉄道高架車両基地移転、それに伴ってホール、また、アリーナ、そういうことを全部、さもすぐに出来るかのような絵をかいて、県民に対して示しているハードルって、かなりいろんな面でいっぱい高いと思う」

(公明党徳島県議団・古川 広志議員)

「できるだけ早くホールを作ってあげる。そこが大事だと思う。そこが私は一番のポイントかなと思っている」

県が今回出した新ホール整備の計画に対し、早期整備を求める意見や建設コストに対しての意見が出る一方で、ホールの維持費用も検討したいといった要望もありました。

(グローカルplus・岸本 淳志議員)

「是非とも旧文化センター跡地と藍場浜公園西エリアに、ホールを建てた場合の年間のランニングコストが変わってくるのか、しっかりとまたこの議会中に示して頂きたい」

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