日本eスポーツ連合が日本オリンピック委員会に準加盟――各スポーツ団体との連携を一層強化へ

日本eスポーツ連合(JeSU)は、本日6月11日に日本オリンピック委員会(JOC)の準加盟団体として承認されたと発表した。

JeSUは、日本におけるeスポーツの統括競技団体として、JOCへの準加盟を機に各競技のスポーツ団体との連携を今後一層強化していくことで、eスポーツのさらなる発展と普及に取り組んでいくとしている。

以下、発表情報をもとに掲載しています

■日本eスポーツ連合(JeSU)の日本オリンピック委員会(JOC)準加盟に関するお知らせ

開催をおよそ2年後に控えた「第20回アジア競技大会」への選手派遣を迅速かつ着実に進めることを最優先として手続きを進めたため、JOCの準加盟団体としての認定期間は、2027年3月31日までとなります。

JeSUは、2018年にジャカルタ・パレンバンで開催された「第18回アジア競技大会」にて、デモンストレーション競技として実施されたeスポーツ競技へ、eスポーツの日本代表選手を派遣するため、複数の関連団体を統合する形で設立されました。

2023年には、アジアオリンピック評議会(OCA)が主催する「第19回アジア競技大会(2022/杭州)」と、「第2回東アジアユース競技大会(2023/ウランバートル)」にて、正式競技となったeスポーツ競技の代表候補選手をJOCに推薦。正式な承認手続きを経て、それぞれの大会に日本代表選手が派遣されました。このうち、「東アジアユース競技大会」では、金メダルと銅メダルを獲得。その実績と姿勢が高く評価され、JOCよりTEAM JAPAN団長賞に選出されました。

・第18回アジア競技大会(2018年ジャカルタ・パレンバン)にてデモンストレーションとして実施されたeスポーツ競技にて日本代表が優勝

・第2回東アジアユース競技大会(2023年ウランバートル)の正式競技として実施されたeスポーツ競技では金メダルと銅メダルを獲得

競技で実績を残す一方で、JeSUは2021年1月に公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構(JADA)に加盟し、世界アンチ・ドーピング機構(WADA)の検査対象となるさまざまな国際大会にも選手を派遣してきました。また、eスポーツ選手に対し、研修会や啓発活動を行うなど、教育活動にも継続的に取り組んでいます。

eスポーツに関しては、国際オリンピック委員会(IOC)も、アーバンスポーツに連なる新たな競技として加速度的に関与を高めています。2021年には、「オリンピック・バーチャルシリーズ」を、2023年には「オリンピック・eスポーツシリーズ」というeスポーツ大会を主催し、世界的にも大きな注目を集めました。また、2023年末には、IOC内にeスポーツ委員会が組織され、若年層を取り込むための新たな競技として、その取り組みを拡大させていくことが予想されます。

2026年は、愛知・名古屋で「第20回アジア競技大会」の開催が予定されており、前回大会に引き続きeスポーツが正式競技として実施されることが決定しています。JeSUは、開催国の統括競技団体として、1人でも多くの日本人の金メダリストを、eスポーツ競技から輩出できるよう、今後一層競技力の向上に努めていきます。

また、「第20回アジア競技大会」の開催後も、大会の大切なレガシーとして、eスポーツが日本全国に定着し、国民の健康や経済の発展に寄与できるよう、裾野の拡大に継続的に取り組んでいきます。

JeSUは、日本におけるeスポーツの統括競技団体として、JOCへの準加盟を機に各競技のスポーツ団体との連携を今後一層強化していくことによって、eスポーツのさらなる発展と普及に取り組んでいきます。

・2024年3月に実施したアンチ・ドーピングやコンプライアンスに関するeスポーツ選手向けの研修会の模様

・第20回アジア競技大会の成功に向けて、愛知・名古屋では昨年から海外選手を招聘したプレイベントを実施し、機運を醸成


© 株式会社イクセル