“田畑方式ご入金のみパーティー”…「いつ誰が始めたか調べないといけない」国会で総理追及の野党議員

自民党・田畑議員の政治資金パーティー問題で、岸田総理を追及した野党議員が10日、「ご入金のみは違法であり、 “田畑方式” がいつ始まったのか調べる必要がある」と話し、引き続き追及していく考えを示しました。

立憲民主党 村田享子議員:「パーティーに出席はしないけれども、“お金だけもらいますよ”ということで、これはもう明らかに脱法というか違法なパーティーだと思います。そういう意味でもうこれは、“田畑方式のご入金のみパーティー”だということで追及をさせていただきました」

こう話すのは、立憲民主党の村田享子参議院議員です。衆院富山1区選出の自民党、田畑裕明議員が、政治資金パーティーの案内状に「出席」「欠席」以外に「ご入金のみ」の項目を設け、これが寄付の呼びかけにあたると指摘されている問題です。村田議員が10日の国会で、岸田総理を厳しく追及しました。

立憲民主党 村田享子議員:「このパーティーの対価というのは、催しものに参加することに対して支払われる金銭となっておりますので、私は明らかに寄付に当たるものだと思いますが、総理もう一度いかがでしょうか」

岸田総理:「これは具体的な事実関係にもとづいて判断されるべきものであると認識をしております。まずは議員本人が適切に説明するべきものであると認識をしております」

「ご指摘の点は議員本人が説明すべき」

立憲民主党 村田享子議員:「ご入金のみにしてもらえば、経費がかからずにパーティーの収益を得られるわけなんですね。脱法どころか違法なパーティだと思います。今、審議されている政治資金規正法の改正案において、規制の対象になりますか」

岸田総理:「このパーティー自体がどのように運営されているか、これについて、実態をしっかり把握した上で判断すべきものである。いずれにせよ、そのご指摘の点については、議員本人が説明すべきものであると考えております」

“ご入金のみ”…もっと調べないといけない

チューリップテレビは5月27日以降、田畑議員側に政治資金パーティーに関する質問状を送るなど、取材の申し込みを続けていますが、パーティーの開催中止以外に回答はありません。

国会議員の秘書を10年間勤めていたという村田議員。さまざまな議員のパーティー案内状を見てきたといいますが、「ご入金のみ」という記載は初めて見たといいます。

立憲民主党 村田享子議員:「こんなの初めて見たなと…。まわりの方に聞いても、いやこれはおかしいだろうという声がものすごくあってですね。田畑方式ともいえる“ご入金のみ”っていう仕組みがいつから始まったのかとか、あれは田畑議員本人が思いついたものなのか、とかですね。もしくは誰か別でされてる方がいて、それをまねしたものなのかとか、本当にこのご入金のみが始まった経緯というのも、もっと調べないといけないなって思いますよね…」

毛田キャスター:「田畑議員ご本人にはどんなことを求めていきたいですか」

立憲民主党 村田享子議員:「チューリップテレビさんの方にも説明をされていないということで、やはり富山の皆さんの思いを議員活動をされていますので、しっかりと皆さんに今回のご入金のみのパーティー、なぜこういうことをしたのかということ、そして中止もされたという報道もございます。なぜ中止をされたのかということも合わせて説明するべきだと思ってます」

国会審議を受けてチューリップテレビは、改めて田畑議員の事務所に政治資金パーティーに関する質問と田畑議員へのインタビューを申し込みました。田畑議員側の回答を待ちたいと思います。

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