ドイツ・ウクライナ財務省、戦後復興支援の共同宣言に署名

[ベルリン 11日 ロイター] - ウクライナ、ドイツ両国の財務省は11日、ウクライナの戦後復興を支援するため、二国間の協力を強化する共同宣言に署名した。

ドイツのリントナー財務相は「われわれはウクライナが戦争に勝つために必要としている支援だけに限定しない。ウクライナが復興を通じて将来の成長への道筋をつけられるよう、いま貢献したい」と発言。資金面だけでなく、制度の構築でも支援も行い、ウクライナの民間企業をサポートし、投資を促進する方針を示した。

ドイツ財務省はウクライナ財務省を支援する融資コンサルティングなどを盛り込んだ能力開発プロジェクトについて実行可能性調査をドイツ復興金融公庫(KfW)に委託した。

このプロジェクトでは「ビジネス開発基金」をウクライナの中小企業に特化した独立した政府系融資機関とするため、同基金を支援する可能性もある。

プロジェクトはドイツ財務省が資金を提供し、KfWが実行を監督する。

共同宣言は条約ではなく、国際法上の権利や義務は生じない。

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