西武は11日の広島戦(ベルーナ)に1―2と惜敗した。
1点を追う9回二死二塁の同点機に一ゴロに倒れ最後の打者となった主将・源田壮亮はヘッドスライディングした一塁キャンバス後方に突っ伏したまま、しばらく動くことができなかった。
そこへ7回2失点の好投実らず3敗目を喫した先発・今井達也が歩み寄り肩を抱いて源田の闘志をたたえていたが、その今井も泣いていた。
今季2度目の8連敗でチームは球団が所沢に移転した1979年以来となる屈辱の借金22となった。
試合後、渡辺久信監督代行は「勝ちたいという気持ちはすごく出たゲームだったと思う。いかんせん、なかなかこっちのペースで試合を進められない現状がある」と歯がゆい思いを口にした。
5回の守備から三塁・元山を佐藤龍に交代したことについては「みんなエラーをしたいと思ってするわけではないんですけど。ああいうところで締めていかないといけないという判断で代えました」と交代理由を語った。
その上で同代行は「選手は思い切って勝ちに向かってやってもらえればいい。負けはこっちの責任なんで、何とか勝つゲームをと思って臨んでいるんですけど、なかなか序盤から常に追い込まれている状況になってしまっている。打線が何かのキッカケで序盤からいい形で攻撃できればまた変わってくると思う」と言及した。
この日の床田については「ゴロピッチャーなのでうまいことゴロを打たされないような対策で行っているんですけど。塁に出たら仕掛けたりしているんですけど、裏目に出たりしていた。打線も本当はコロコロ変えたくはない。ただ機能していないというのは相手投手との相性であったりとか、今はいろんな数値も可視化されているのでそれを見ながらやっている。何かのキッカケというのがほしいところ」と試合を振り返っていた。