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夏祭りの季節を控え、栃木県那須烏山市野上の寺澤太鼓店で和太鼓の制作、修理の作業がピークを迎えている。
同店は1818年創業の老舗。6代目店主寺澤真一(てらさわしんいち)さん(47)が口径15~66センチのさまざまな太鼓を手作りしている。11日は、胴の表面に漆を塗ったり制作者の名前などを内側に墨書したりする作業に追われた。
年間約300個の太鼓の制作と修理に当たり、その半数以上が夏祭りで使われる。地元の山あげ祭をはじめ、大田原、鹿沼市など県内向けの太鼓が約7割を占めるという。
15日の県民の日は県庁で作品が展示される。寺澤さんは「実際に使われる場所を訪ねて歴史などを学び、風土に合った太鼓作りをしています」と話している。