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F1のRBに所属する角田裕毅(24)のレッドブル昇格へ向けて、大不振に陥ったセルジオ・ペレス(34)の〝パフォーマンス条項〟の早期発動を求める声が高まっている。
RBの親チームにあたるレッドブルは、今季限りで契約が切れるペレスと2026年まで2年間の契約延長を発表。今季の好調から期待が高まっていた角田の昇格は事実上26年までは消滅し、その後に角田とRBの来季の契約延長が発表されたことで、レッドブルグループ内の去就問題はひとまず決着した。
しかし、ペレスは近走で不振が続いており、9日のカナダ・グランプリ(GP)ではリタイアとなった。その上、車体の後部破損を負ったままピットに戻って破片をまき散らしながら走行したことが危険運転とみなされて、次戦のスペインGP(23日決勝)で3グリッド降格となる失態まで演じた。
レッドブルの重鎮ヘルムート・マルコ博士はペレスの不振を心理的要因と指摘するなど、今後の復活には厳しい見通しも出る。そこで、海外では〝ウルトラC〟に期待する声が続出している。
欧州のモータースポーツ専門メディア「F1アップグレード」は「ペレスはF1にふさわしくない。レッドブルは損失を切り捨て、締結したばかりの契約を破棄するのが賢明だろう。角田裕毅かリアム・ローソンにチャンスを与えよう。ペレスはありえない、うまくいかないだろう」と早期のペレス更迭と角田らの緊急昇格を提言した。
こうした意見が出るのは、ペレスの契約にパフォーマンス条項が入っているとみられるからだ。成績不振の場合は契約期間内でチーム側がクビを切ることができ、実際にレッドブルグループは過去にこの条項を発動したこともある。今回も複数の欧州メディアでペレスのパフォーマンス条項が指摘されていることから、ペレスに対しての〝早期発動〟とそれに伴う角田の緊急昇格を期待する声がやまないのだ。
オランダのファンも「私の意見は、ペレスの契約が今後のパフォーマンスによって破棄されるべきだということだ。角田選手が代役を務めなければなりません」。カナダのファンからも「レッドブルは2026年までペレスと契約したことを後悔するだろう。その席は角田のものであるべきだ」などと、角田の緊急昇格を推す声が続々と上がっている。
生き馬の目を抜くF1界では契約はあってないようなものだけに、角田の去就を巡って何が起きてもおかしくないと言えそうだ。