アメリカ人「これをどうやって開ければ…」 お気に入りのコンビニグルメに戸惑うも絶賛のワケ

アメリカから来たケイティさん(左)とクラウディオさん【写真:Hint-Pot編集部】

訪日外国人が滞在中に夢中になるもののひとつが、日本のコンビニエンスストアです。24時間営業で街中に多くの店舗がある利便性の高さに加え、豊富な品ぞろえ、おいしい食べ物など、たくさんの魅力があります。アメリカからやってきたカップルは、コンビニグルメのパッケージの工夫にびっくりしたそう。いったい、どんなものに驚いたのでしょうか。

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「これだけ濃厚でクオリティの高いものがコンビニで買えるなんてすごい」

アメリカ・カリフォルニア州から来たというクラウディオさんとケイティさん。クラウディオさんは2回目、ケイティさんは初めての訪日です。滞在期間は1週間で、短期間で精力的に観光を楽しむふたりにとって、手軽においしいものが買えるコンビニは心強い存在だといいます。

コンビニグルメは食べ歩きに適したものが多く、「何を選んでもおいしい」とクオリティへの信頼も高い様子。ただ、食べ歩きを楽しむ一方で少しだけ困っているのが、外国人観光客の多くが直面する、日本の街のゴミ箱の少なさです。

「きちんとゴミは持ち歩いて、ゴミ箱のあるところを探して捨てなくてはならないのがちょっと面倒くさいですね。でも、郷に入れば郷に従え。それも旅のひとつの楽しみ方だと思っています」

そう話すクラウディオさんは、この季節にコンビニで手にする人が多い、アイスにお気に入りができたそう。「僕のお気に入りは『神戸ショコラ』。クッキーにサンドされたアイスクリームはアメリカにもありますが、これだけ濃厚でクオリティの高いものがコンビニで買えるなんてすごい」と称賛。おいしさだけでなく、クッキーでサンドされていることで食べ歩きしやすいのも、うれしいポイントだと明かしました。

「ワサビの風味がすごく好きで、一度食べてファンに」

一方、ケイティさんは日本ならではの食べ物に夢中です。「私はワサビの風味がすごく好きで、一度食べてファンになりました」と、ヘビロテするほど気に入ったのが「マグロたたきワサビ醤油巻き」なのだとか。

コンビニで寿司が買えることが素晴らしいと話すケイティさん。手軽さだけでなく、コンビニで売られている手巻き寿司のパッケージの工夫に驚いたといいます。

「最初は『これをどうやって開ければいいの?』と苦戦しましたが、今は何度も食べているのでスムーズに開けられます。アメリカのスーパーなどで見かける寿司には海苔が巻いてあるので、海苔はパリパリじゃありません。でも、コンビニの巻き寿司は素晴らしいパッケージのおかげで、パリパリの海苔が食べられる! なんて天才的発明なのと思いました」

食べる直前に包むコンビニの巻き寿司(写真はイメージ)【写真:写真AC】

巻き寿司やおにぎりは、お店によって、ごはんに海苔がしっとりなじんだものが並んでいます。ただ、海苔のパリパリ食感を好む人も。ケイティさんをびっくりさせたパッケージが生まれたのは、1978年。セブン-イレブンが、フィルムで海苔とごはんを分けて包装した手巻きおにぎりの販売を開始しました。

海苔のパリパリ食感を手軽に楽しめるようにしたことが人気を博し、コンビニでおにぎりが主力商品になった要因ともいわれています。しかし、当時は包装を開けるのに苦労する人が続出しました。

かつて日本人も手間取ったパッケージを克服し、称賛とともに堪能しているケイティさん。日本滞在中に気に入った巻き寿司を、たくさん楽しんでくださいね。

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