柴犬あるある、一風変った「なわばり感」をもっているとこ|連載「ここ掘れここ柴」vol.261

今週の「柴犬のここが好き」

自分の中で、”ここまで出てもいいライン”を決めているとこ。
外には出てませんよ。
中にいますからね。

ここからこっち側はセーフというラインを、自分で決めちゃっていますよね。
キッチンの入り口とか、お庭に出るとことか、各ご家庭でここには入っちゃダメゾーンがあったりしますよね。
その”ここから”のボーダーを柴犬さんが自分で決めてしまっているのが可愛いのです。

それってギリアウトじゃない?と思うのですが、柴犬さん側の意見としてはギリセーフなのです。
確かに体のほとんどはそっち側だから、ボーダーを超えてはいないのか。
自分の体の何割までなら出てもOKみたいなマイルールがあるんでしょうね。
柴犬さんは根が真面目なのか、そういうマイルールが多い印象があります。

それにしても、ちょっと窮屈だね?
おてては出さない方が良かったかな?

今週のおまけ

こよみさんはいつもこの掃き出し窓を「開けて」と言います。
開けるまでじっと前で待ち、しばらく待っても開けないと前足でカリカリ・・・
とりあえず開けるまで待ちます。
開けた途端に庭に飛び出すこともありますが、
なぜか絶対に出ない日もあります。
そんな時はこうして、ギリギリのラインで過ごすのです。
ギリギリなんですが、ギリギリ体の一部が外に出ていることが多いので、窓を閉めることはできません。
出るわけではないのに、閉められないギリギリを攻めるのです。

「出ーへんにゃったら閉めるで?」
と、窓を閉めようとしますが、
どこか一部が出ているのです。
むむっ!
無理に閉めようとしてびっくりさせるのもかわいそうなので、結局そのまま開けておくことになります。

サッシから手が離れた瞬間に閉めようもんなら、またカリカリ。
開ける→出ない→ギリギリで寝る→隙を見て閉める→カリカリ→開ける→出ない・・・
「出ーへんにゃったら開けんでもいいやん」
違うのです。
こよみさんは部屋の中にいながらにして、外の風を感じながら外を見たいのです。
それがこよみさんのこだわりならば、まあ、つきあってあげましょうか。

作者紹介:ここ柴

京都府在住。柴犬の魅力をイラストで表現してSNSで発信、共感を呼び、「ここ柴部」のハッシュタグとともに話題に。そのイラストは、ドラマ・映画「柴公園」のエンドロールにも登場。柴犬たちのクスッと笑える生態を描いた書籍「柴犬のここが好き」を出版。

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