雄のニホンライチョウ1羽死ぬ 富山市ファミリーパーク

 富山市ファミリーパークは11日、飼育していた国の特別天然記念物で絶滅危惧種のニホンライチョウの成鳥1羽が死んだと発表した。6歳10カ月の雄で、展示せずライチョウ舎で飼育していた。死因は肝腫瘍。

 この成鳥は長野県大町市の大町山岳博物館から卵の状態で運ばれ、2017年7月に同パークで人工ふ化した。3日からエサを食べなくなり、食欲を増進させる薬を与えるなどの治療をしていたが、回復せず徐々に衰弱。11日朝にケージ内で死んでいるのを飼育員が確認した。今後、県外の大学病院で病理検査を行う。

 同パークで飼育するライチョウは雄6羽、雌9羽の計15羽となった。

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