「人をひいたと思わなかった」ひき逃げの疑いで56歳の会社員男を逮捕 深夜、電動自転車で転倒の男性と衝突し逃走、男性は死亡 現場に車の部品残り、男の車の物と同一だった

死亡ひき逃げ容疑の男逮捕=県警

 埼玉県さいたま市見沼区の県道で4月30日、男性がはねられて死亡したひき逃げ事件で、県警交通捜査課と大宮東署は11日、自動車運転処罰法違反(過失致死)と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで、春日部市緑町6丁目、会社員の男(56)を逮捕した。

 逮捕容疑は4月30日午前0時半ごろ、さいたま市見沼区大和田町1丁目の県道で、軽乗用車を運転し同市大宮区から岩槻区方向へ進行中、路上にいた蓮田市の会社員男性=当時(30)=をはねて死亡させ、そのまま逃走した疑い。「傘のようなものに乗り上がったが、人をひいたとは思わなかった」などと容疑を否認しているという。

 同課によると、男性は事故直前までペダル付き電動自転車に乗っていたとみられ、何らかの原因で転倒。その後男の車が男性をひいた。県警は防犯カメラなどの捜査から男の犯行を特定した。事故現場には車の部品が残されており、男の車に使われているものと同一だった。

 同課などは、詳しい事故原因などを調べる。

■ひき逃げか、30歳男性死亡 見沼区(以下初報記事)

 4月30日午前0時27分ごろ、さいたま市見沼区大和田町1丁目の県道2号で「自転車と共に人が倒れている」と、40代男性から119番があった。自転車を運転していた蓮田市馬込2丁目の会社員男性(30)が車道に倒れており、搬送先の病院で死亡が確認された。男性は頭部から出血があった。負傷状況や着衣の損傷から、大宮東署はひき逃げ事件と認め、捜査している。

 通報した男性は通報前に、大宮方面から岩槻方面に自転車で進行中、男性が自身を自転車で追い抜く姿を目撃していたという。現場は片側1車線で幅員は8メートル。

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