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第73回全日本大学野球選手権大会は第2日の11日、神宮球場と東京ドームで1、2回戦6試合が行われた。
3大会連続17度目の出場となる東日本国際大(南東北大学野球連盟)は吉備国際大(中国地区大学野球連盟)に5―1で逆転勝ちし、2回戦に進出した。次戦は大会第3日の12日、東京ドームで行われる第3試合で、和歌山大(近畿学生野球連盟)と対戦する。午後2時開始予定。
▽第2試合
東日本国際大 000000050―5
吉備国際大 100000000―1
▽本塁打 黒田(東)
▽二塁打 佐古(吉)
▽試合時間 2時間14分
▽審判 串田(球)西下、井上、須藤
【評】東日本国際大が終盤に勝負強さを発揮して逆転勝ち。相手の先発左腕を前に七回途中まで無安打に抑えられたが、0―1で迎えた八回に2死から四球や単打で満塁とすると、1番黒田が右中間に本塁打を放って試合をひっくり返した。投げては三回途中から登板したエース藤井が切れのある直球に変化球を織り交ぜ、3安打7奪三振無失点と好投した。(副島湧人)
黒田、八回に逆転満塁弾
1点を追う八回2死満塁の絶好機。打席に入った東日本国際大の1番黒田義信(2年)が4球目を振り抜くと、球場に快音が響いた。右中間の客席に突き刺さる逆転満塁本塁打。会場が割れんばかりの大歓声に包まれる中、黒田は本塁を踏んだ瞬間に雄たけびを上げた。「チームを勢いづけるいい一本だった」と振り返った。
チームは相手左腕の投球にはまり、7回2死まで「完全試合ペース」に抑えられた。八回2死から四球と単打で打線がつながり、黒田は外角の変化球に食らい付いて初のグランドスラムを放った。
福岡県の強豪九州国際大付高の外野手として甲子園に出場し、U―18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)で日本代表にも選ばれた。しかし、昨年の全日本では無安打に終わった。昨秋のシーズンが終わると体作りや打撃フォームなどを見直し、プレーの幅を広げようと三塁手に転向。春のリーグ戦で首位打者を獲得するなどの活躍ぶりを見せた。黒田は「まずはチームが勝つためにプレーしたい」と、次戦への闘志をみなぎらせていた。(副島湧人)