今度は男子だ 松山英樹、石川遼ら日本勢6人が“世界一”決定戦に

松山英樹は12年連続12回目の出場(撮影/田辺安啓(JJ))

◇メジャー第3戦◇全米オープン 事前情報◇パインハーストリゾート&CC パインハースト No.2(ノースカロライナ州)◇7548ヤード(パー70)

2024年の男子メジャー第3戦が13日(木)に開幕する。エントリーした1万52人から予選会などを通じて156人が本戦に出場。大会を主催する全米ゴルフ協会(USGA)の新たな拠点、ノースカロライナ州パインハーストで“ゴルファー世界一”の称号をかけて争う。

当地での開催はマルティン・カイマー(ドイツ)が優勝した2014年以来10年ぶり。パワーゴルフが加速する時代にあって、今年の総距離7548ydは前回よりも14yd短い。新たなティイングエリア、バンカーの設置がなく、グリーン形状にも変化はないという。コースセッティングの先進性を誇ってきた大会だからこそ、開幕前の段階では不気味さすら漂う。

ディフェンディングチャンピオンはウィンダム・クラーク。カリフォルニア州のロサンゼルスCCで行われた前回大会でメジャー初優勝を手にした。首位で並んでスタートし5位で終えたリッキー・ファウラーは2014年大会で2位フィニッシュ。昨年1打差の2位で終えたロリー・マキロイ(北アイルランド)は11年以来の大会2勝目を狙う。

前年大会を制したウィンダム・クラーク(撮影/中野義昌)

4月の「マスターズ」を制した不動の世界ランク1位スコッティ・シェフラー、5月「全米プロ」優勝のザンダー・シャウフェレを含む直近5大会のメジャー王者は米国勢が並ぶ。大会3勝(2000年、02、08年)を誇るタイガー・ウッズはキャリアで初めて、メジャー大会で主催者の推薦を受けて出場する。5月「全米プロ」以来の表舞台だ。

日本勢は6人が出場。世界ランキング14位の松山英樹は12年連続12回目で、10年前の経験が唯一ある(35位)。前週「ザ・メモリアルトーナメント」は8位に入った。

星野陸也は5月20日時点のDPワールドツアー(欧州男子ツアー)の年間ポイントレーストップの資格で2年ぶりの出場を決めた。肺から空気が漏れる「気胸」の影響で3月末から離れていた実戦に復帰する。今大会終了時点での世界ランキングをもとにした五輪ランキングにより、「パリ五輪」代表が決定。日本勢4番手(108位)から上位2枠入りを目指す。

石川遼は2年連続8回目(撮影/高藪望)

5月の日本地区予選を通過した石川遼は2年連続8回目の出場を果たす。国内ツアー屈指のパワーヒッター、河本力と清水大成はメジャー初挑戦。金谷拓実は5月にテキサス州での予選会を突破してきた。2週前の「全米女子オープン」では笹生優花がメジャー2勝目を飾り、渋野日向子が2位に入った。男子ゴルフからも日本に輝かしいニュースを届けたい。

<主な出場予定選手>
ウィンダム・クラーク、ルドビグ・オーベリ、ブライソン・デシャンボー、星野陸也、ビクトル・ホブラン、石川遼、ダスティン・ジョンソン、金谷拓実、河本力、清水大成、ブルックス・ケプカ、松山英樹、ロリー・マキロイ、フィル・ミケルソン、コリン・モリカワ、ザンダー・シャウフェレ、ジョーダン・スピース、タイガー・ウッズ

© 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン