大盛り上がり!4日間で見学4100人 荒汐部屋福島合宿、前半終了

申し合いで圧巻の取組を見せた若隆景(手前右)。稽古場には約900人のファンらが訪れ、力士たちの激しいぶつかり合いに見入った=福島市相撲場

 福島市出身の若元春、若隆景、若隆元の「大波3兄弟」らが所属する大相撲荒汐部屋の福島合宿は11日、福島市相撲場で朝稽古が行われ、前半の稽古が終了した。市によると、朝稽古が行われた4日間で延べ約4100人が見学に訪れた。5日間で延べ約3200人だった昨年を既に上回り、大きな盛り上がりを見せている。稽古は16日まで。

11日は平日にもかかわらず、約900人が来場した。申し合いでは、三男の十両若隆景が、幕下上位の大青山と荒篤山を相手に計12番取って全勝し、圧巻の取組で集まったファンらをくぎ付けにした。

 脇腹を痛めていた長男の幕下若隆元も申し合いに参加し、福島市出身の幕下大賀と丹治の「丹治兄弟」らと白熱の郷土力士対決を繰り広げた。次男の関脇若元春は、夏場所で負傷した右足親指の影響から、スクワットなどで下半身強化に専念した。

 稽古後には若元春と若隆景が記念撮影などに応じ、ファンらが長い列を作った。若元春は「地元の応援が一番の力になる。地元の子どもたちがこれから相撲を取ったり、応援してくれたりするように最後まで稽古を頑張る」と話した。

© 福島民友新聞株式会社