メキシコ当局、VW工場を労働権侵害の疑いで調査へ 米国が要請

[メキシコ市 11日 ロイター] - メキシコ政府は11日、中部プエブラ州にあるドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の工場における労働権侵害の疑いで、米国から正式な調査要請を受け取ったと明らかにした。

メキシコ経済省と労働省は共同で、米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)に基づく米通商代表部(USTR)からの要請を受け入れたと発表した。

USTRは5月下旬メキシコに対し、プエブラ州のVW拠点の従業員に結社の自由と団体交渉の権利が認められているかどうか調査を求めていた。

要請はVWの元従業員の嘆願に応じたもので、USMCAが規定する労働者の結社の自由と団体交渉権の迅速な執行に基づいて行われた。

メキシコ政府の声明によると、同国当局は45日以内に、この工場で労働権の侵害があったかどうかの調査を行うという。

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