カナダ中銀、市場とのコミュニケーション改善を IMFが提言

Promit Mukherjee

[オタワ 11日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は11日、カナダ銀行(中央銀行)に対して、金融政策の意図をより明確に伝えるため市場とのコミュニケーション改善を検討すべきだと提言した。

IMFはこれまでも新興国の中銀を中心に市場とのコミュニケーションを改善するよう提言してきた。

IMFは、コミュニケーション改善策には政策金利が中立水準に戻る時期に関する中銀見通しなどが含まれると指摘した。

さらに、政策金利動向に関する市場期待を中銀がどう受け止めているかについて、より効果的にコミュニケーションを取ることが可能だと説明した。

カナダ中銀は2022年にIMFの勧告を受け、透明性を高めるために金融政策決定会合の議事要旨を公表すると発表。23年から公表を始めた。

IMFの今回の提言に対して中銀は声明で「提案の全てに同意するわけではないが、透明性という目標と改善策の検討という点では(IMFと)一致している」と明らかにした。

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