前田健太、制球乱すも4回1失点の粘投で勝敗付かず タイガースは拙守で痛恨逆転負け

● タイガース 4-5 ナショナルズ ○
<現地時間6月11日 コメリカ・パーク>

デトロイト・タイガースが延長戦の末に惜敗。前田健太投手(36)は4回1失点の投球で勝敗付かなかった。

右脇腹の違和感での降板から中5日でのマウンドとなった前田は初回、先頭打者に四球を与えるも2番トーマスを遊ゴロ併殺打に打ち取り、3番ウィンカーを見逃し三振。初回を打者3人で終え、2回表には三者凡退に抑える好スタートを切った。

しかし3回表、安打と2つの四球で二死満塁のピンチを招くと、3番ウィンカーにフルカウントから押し出し四球を与え、先制点を献上。続く4番ロサリオにもフルカウントとしたが最後は空振り三振を奪い、最少失点で切り抜けた。

前田は4回表を三者凡退に抑え、5回表から2番手ボー・ブリースケに交代。4回77球を投げて1安打、4四球、5奪三振、1失点という投球だった。

タイガースは3点ビハインドで迎えた5回裏、2四球と相手投手の失策で二死満塁のピンチを作ると、4番ライリー・グリーンが走者一掃の適時打を放って同点に。右中間最深部へ運んだ大飛球で三塁を陥れると、二塁手ガルシアJr.の三塁送球が悪送球となり、この間に打者走者グリーンも本塁生還。一打で逆転に成功した。

しかし8回表、安打に2つの失策が絡んで一死一、三塁のピンチを招き、代打バルガスの同点犠飛で逃げ切り失敗。試合は延長タイブレークへ突入し、10回表に2番トーマスの犠飛で失点し、これが決勝点。逆転負けを喫し、借金2となった。

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