烏山線存続へ委員会発足 那須烏山市 11月にPRイベント

会議の冒頭であいさつする川俣市長

 乗客数の減少で存続が危ぶまれるJR烏山線を維持しようと、那須烏山市は11日、外部委員会「市JR烏山線利用向上委員会」を立ち上げた。委員会は同日の初回会議で、蓄電池駆動電車「アキュム」の同線への導入10周年を記念したイベントを11月23日に開くことを決めた。

 委員会は川俣純子(かわまたじゅんこ)市長を委員長とし、JR東日本や市観光協会、同線の利用促進に取り組む団体などの代表者ら18人で組織する。事務局は市まちづくり課に置く。

 冒頭で市は、同線の1キロ当たりの1日平均乗客数を千人以上に保つことが同線存続に向けて重要と説明し、「生産年齢人口の市民が烏山-宇都宮駅間を年間4.2回、往復利用する必要がある。さらなる利用向上の取り組みが不可欠」と訴えた。

 委員会は同線への市民らの愛着心醸成などのため、今年11月23日に烏山駅前広場で、マルシェや八溝そばのPRイベントを行うことを決定。その他にも利用促進のための取り組みを実施するという。川俣市長は「皆さんと知恵を出し合い、存続に向けて進んでいきたい」と話した。

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