真夏日地点激増 内陸中心に厳しい暑さ 東京都心も今年初めて30℃超か

 きょう(水)は朝から広い範囲で晴れて、各地で気温が上がってきている。午後は30℃以上の範囲がきのうより広がり、真夏日は全国で300地点近くにのぼる見込み。内陸を中心に35℃近い厳しい暑さとなり、東京都心も今年初めて30℃を上回るかもしれない。真夏に近い気象条件なので、熱中症など体調管理に注意が必要だ。

12日(水)天気と予想最高気温

 

■無理せずに

 北陸や山陰で午前9時台に30℃を超えた所があるなど、きょうは各地で気温の上がり方が目立っている。午後はさらに気温が高くなり、内陸を中心に厳しい暑さとなる見込み。北海道でも真夏日となる所があり、東京都心は今年初めて30℃を超える可能性がある。太平洋側を中心に蒸し暑いので、屋外の作業や運動は、適度に水分補給や休憩を挟むよう心がける必要がある。屋内も我慢しづらい暑さになってきたため、除湿や冷房を上手く使用するようにしたい。

熱中症予防のポイント

 

 なお、気温の上がる午後は、東北や東日本の山沿いを中心に雨雲が発達しやすいため、空模様の変化に注意が必要だ。また、梅雨前線に近い沖縄・奄美は断続的に激しい雨が降る見込み。引き続き土砂災害に警戒・注意が必要で、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要だ。沖縄本島地方は、あす13日(木)日中も発達した雨雲が流れ込む見通し。

12日(水)夕方の発雷確率

 

■長引く暑さ

 あす(木)から14日(金)にかけても、東北~九州北部は、内陸を中心に30℃を上回る見込み。朝晩はわりあい過ごしやすい所でも、昼間はしっかり暑くなるため、体調や食品の管理などに注意が必要だ。外出のさいは暑さ対策とあわせて、紫外線対策も行うようにしたい。

土日にかけての天気と予想最高気温

 

 15日(土)は、西~東日本の太平洋側に雨雲が広がるなど、前線に伴う雨の範囲が少し北へスライドしそうだ。晴れ間が少なくなるので、ここ数日のような暑さはおさまるが、より度合いを増す蒸し暑さに向き合う必要がある。なお、来週の後半になると、雨雲の流れがさらに北を通るようになり、本州付近も雨の降る日が増えきそうだ。

 

来週にかけての天気

(気象予報士・高橋和也)

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