地場産業の玉彫、電力保障が新たな発展の後押しに 中国河南省

地場産業の玉彫、電力保障が新たな発展の後押しに 中国河南省

南陽市鎮平県にある玉石取引市場。(3月13日撮影、南陽=新華社記者/郝源)

 【新華社南陽6月12日】中国河南省南陽市鎮平県の玉文化クリエーティブ産業パークに入居する怡浩実業は、各種高品質な玉器・玉石原材料の加工と販売を専門とする会社で、中国原産の新疆ウイグル自治区ホータン(和田)地区の碧玉や遼寧省の岫玉(しゅうぎょく)のほか、ザンビア産のアメジストやオーストラリア産のレインボーアゲートなど100以上の品種を扱っている。

地場産業の玉彫、電力保障が新たな発展の後押しに 中国河南省

南陽市鎮平県にある玉石取引市場で玉石製品を選ぶ顧客。(3月13日撮影、南陽=新華社記者/呉剛)

 同社の責任者、白振(はく・しん)氏によると、鎮平県の玉彫加工には4千年以上の歴史があるという。同社はここ数年、コンピューター制御の彫刻機を積極的に導入し、大量生産のニーズに応え、生産効率も大幅に向上させたが、電化設備の力を十分発揮させるためには信頼性の高い電力供給が必要となる。このため、地元の電力供給部門は玉産業クラスターや産業パークのプロジェクト建設に積極的に協力し、電力網の高度化や改良を実施、電力供給の信頼性と電圧の質を効果的に高め、玉彫産業の発展に必要な電力を保障している。

地場産業の玉彫、電力保障が新たな発展の後押しに 中国河南省

南陽市鎮平県にある玉彫の工場を訪れ、電力設備を点検する電力会社の職員。(南陽=新華社配信)

 電気エネルギーに下支えされて、従来の玉彫の研磨、つや出し、ワックスがけの工程がスマート設備に置き換わり、玉彫製造に携わる人々は徐々にデザインや材料選び、装飾、マーケティング、鑑賞、管理などの分野に移行していった。地元の玉彫産業は高級化、芸術化の方向へ発展し、華麗な転身を遂げた。

 同県の玉彫加工会社(事業主)は2万軒を上回り、玉彫市場は12カ所を数える。各種営業・販売会社や小売店、露店、電子商取引(EC)業者は4万社を超え、従業者数は40万人、商品の売上高は全国の40%以上に達し、玉産業全体の規模は1千億元(1元=約22円)を超えている。(記者/楊振宇、張果峰)

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