ハンセン病家族補償延長 29年11月まで、改正法成立

 ハンセン病の元患者家族を対象とする補償金の申請期限を5年間延長する改正家族補償法が12日、参院本会議で可決、成立した。現在も毎月申請者がいるほか、支給済みの人が国の想定の3分の1ほどにとどまっていることなどを踏まえた。延長後の申請期限は2029年11月となる。

 補償法は議員立法で成立し19年11月に施行された。偏見や差別など家族が受けた精神的苦痛への補償として、元患者の親子や配偶者らに180万円、きょうだいらに130万円を支給。請求できるのは同法施行から5年以内だった。

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