ダグ・アルドリッチ、ロニー・ジェイムス・ディオを怒らせ家から追い出される

rjforster from Worcester, UK, CC BY 2.0

ギタリストのダグ・アルドリッチは、20年ほど前、ディオとホワイトスネイクのツアーがぶつかり、ロニー・ジェイムス・ディオを怒らせ、家から追い出されたことがあるという。

アルドリッチは『Wired In The Empire』のインタビューで、20年以上前に行われたディオとアイアン・メイデンの北米ツアーに参加していたのか問われると、こう答えた。「いや。あのツアーは2003年だった。俺はその前にホワイトスネイクから一緒にプレイしないか誘われ、ロニーに訊いたら“いいよ”って言われてたんだ。2ヶ月間のツアーだった。楽しかったよ。ホワイトスネイクはディオと同じようにホットだったからね。それで(デイヴィッド・)カヴァデールから“続けたいか? まだ公演の予定はある”って言われ、俺は“もちろん、やろう”って答えてたんだ。その合間に、ロニーのところへ行くつもりだった。曲作りを始めるところだったんだ。後に『Master Of The Moon』(2004年にリリースされたディオのアルバム)となるやつだ。結局、俺はそれに何の貢献もしなかったが」

「とにかく、俺ら、曲を作り始めた。そしてある日、彼(ロニー)が“そうだ、夏にアイアン・メイデンとのツアーがある”って言い出した。俺が、“ロニー、マジか? 本当に?” “俺は、デイヴィッド・カヴァデールと夏のツアーの約束をしたとこだ”って言ったら、彼は、“なんだと?!”って怒りだしたんだ。俺は困惑したよ。彼は俺を家から追い出すようなことをした。“曲作りは終わりだ。出て行け”って。彼は腹を立てていた。俺は最悪な気分だった。だが、カヴァデールと共作するという素晴らしい機会を得た」

「ロニーのところへは何度か戻ったよ。2005年、彼から戻ってくるよう言われたんだ。ヨーロッパでのツアーに参加しないかと」「そしたら、カヴァデールから“ロニーのとこに戻ったって聞いたぞ。フルタイムだって言う人もいるけど”って言われたんだ。で、俺は “ホワイトスネイクを続けたいんなら、俺ら、新しい音楽を作らなくてはならない”って答えた。彼はそれに同意したよ。それを機に、俺ら一緒に曲を作り始めたんだ」

アルドリッチは以前、ディオに「俺が本当に在籍していたのは1年間(2002~2003年)だけだった」と話していた。ホワイトスネイクには2003年から2014年まで在籍した。

Ako Suzuki

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