母の運転で海に向かった勝みなみ “ノーモア”リフレッシュで予選通過へ

4日間“完走”を目指して(撮影/亀山泰宏)

◇米国女子◇マイヤーLPGAクラシック for Simply Give 事前(11日)◇ブライズフィールドCC(ミシガン州)◇6556yd(パー72)

勝みなみは前週「ショップライトクラシック」で序盤につまずいた。初日2番で3パットボギーを喫すると、3番(パー5)はイーグルチャンスから3パットのパー。続く4番でティショットをブッシュに入れてダブルボギーをたたいた。

伸ばし合いの展開で1オーバー「72」と出遅れ、2日目に「68」もカットラインには1打届かず。バーディだった最終9番(パー5)、カップに蹴られたアプローチが入っていれば…という展開だった。

前年大会3日目には「65」を出したコース(撮影/亀山泰宏)

ポッカリ空いた週末、練習を終えてから母・久美さんの運転でニュージャージー州アトランティックシティの海に向かった。途中のスターバックスでコーヒーと軽食を買って到着すると、「犬ばっかり見てました。すごくかわいくて…」。見に来たはずの海ではなく、散歩していた犬にひたすら心を癒された。

「でも、リフレッシュばっかりしているんで。もういらないんです」と苦笑する。腹痛のため途中棄権した「みずほアメリカズ・オープン」も含め、直近3試合連続で決勝ラウンドを戦うことができていない。気分転換に使うのではなく、たっぷりコースと向き合える週末が恋しい。

前半9ホールは渋野日向子とラウンド(撮影/亀山泰宏)

開幕2日前は渋野日向子と一緒に事前チェック。12日(水)のプロアマはオルタネート(補欠)でラウンドできない可能性も高いため、前半9ホールで切り上げた渋野と笑顔で別れた後に残り9ホールも一気に回って午後7時近くまでコースを歩いた。

「(渋野は)すごい自信を持ってドライバーを振れているなって感じたので、あれくらい自信を持って振れたら。(自信が)ないわけじゃないけど、恐る恐る打っている感じが自分の中である。もっと振っていけたらいいな」。2週前の「全米女子オープン」2位から上昇傾向にある同学年の姿に変化を感じ取り、自らもより良いモノを求めて必死だ。(ミシガン州ベルモント/亀山泰宏)

© 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン