カターレ富山、大金星再現へ闘志 12日の天皇杯2回戦、J1神戸戦

12日の神戸戦に向け、練習で汗を流す選手=10日、北陸電力総合運動公園

 サッカーの第104回天皇杯全日本選手権は12日、各地で2回戦を行い、県代表のJ3カターレ富山は、午後7時からノエビアスタジアム神戸でJ1神戸と戦う。昨季J1王者の格上だが、今季はホームで1度対戦して粘り勝った。2度目の大金星に向け、FW碓井(上市町出身)は「格上だろうと関係ない。得点でチームを勢いづけたい」と意気込む。

 富山は1回戦で大阪府代表の関西大に3-0で完勝した。2回戦の相手となる神戸とは5月のルヴァン・カップ1次ラウンド3回戦で当たり、PK戦の末に破っている。

 神戸はFW大迫勇也やMF山口蛍らワールドカップで日の丸を背負った選手が在籍し、J1トップクラスの戦力を備える。5月の富山戦時は直前にあったリーグ戦の疲労を考慮してか、主力がベンチ入りしなかった。富山の小田切道治監督は「神戸は今回連戦ではないので、主力級の選手が出てくるだろう」と話す。

 厳しい戦いが予想されるが、選手は直近の札幌戦でJ1相手に善戦して自信を深めており、気合十分で難敵に挑む。中学時代の3年間を神戸の下部組織で過ごしたDF大迫は「先制点が鍵。先に失点すると難しい展開になるので、まずは無失点でいきたい」と語った。

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